カードローンが払えない月にやるべきことは?遅れたらどうなる?

どれだけ注意深くカードローンを使っていても、時には急な出費で返済が滞ってしまうこともあるかもしれません。今回はこのような事態が起きた場合にどのように対処すればいいのかをお教えいたします。

新たな借入は絶対にしてはいけない

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返済が遅れそうになると新たな金融機関から借り入れて返そうとする方が少なくありませんが、これは絶対にしてはいけません。これはいわゆる自転車操業と呼ばれる状態です。

自転車が漕ぐのを辞めると倒れてしまうように、自転車操業も借り入れては返してを辞めるといつか破綻してしまいます。

だからあといって借りては返してを続けてもいつかは利息の支払いで破綻してしまいます。自転車操業に手を出すようになったらもうおしまいなのです。闇金はもちろん、正規の金融機関からの借り入れもしてはいけません。

※返済が苦しい時は借りるよりも減額診断を受けてみましょう。

他人からの援助もなるべく受けないほうがいい

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では、親や友人など、他人に助けてもらうのはどうでしょうか。自転車操業に陥るよりはずっとマシですが、これもあまりお薦めはできません。一度他人に助けてもらうと、必ず気持ちの何処かに油断やスキが生まれます。

もし返せなくなってもまた他人に頼ればいいや、などと考え出し始めたら、自立からますます遠ざかってしまいます。自分で撒いた種は自分で回収しましょう。

まずは金融機関まで相談を

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返済が遅れそうなときは、とりあえず金融機関まで連絡しましょう。通常は1日~3日返済が遅れると相手方から連絡が入りますが、相手から連絡が来るまでにこちらから連絡すべきです。

早急に連絡すればそれだけ相手の心象も良くなります。金融機関によっては、支払日を後ろにずらせます。

また、金融機関によっては、元本の返済が無理そうなときは利息飲みの支払いでもOK,としているところもあります。

連絡して状況が悪くなるということはまず考えられないので、返済が遅れそうなときは必ず連絡しましょう。その際には最善の結論を出すためにも、なるべく状況を詳細に話しましょう。

なぜ返済が遅れそうなのか、いつまでまってもらえれば返済できるのか、いま用意できるのはいくらぐらいなのか……こうした状況を詳細に伝えれば、それだけコチラにとって有利な提案をしてもらうことができます。

返済が遅れるとどうなる?

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そうはいっても返済が遅れそうだと連絡するのは気が進まない……という方もいらっしゃるかもしれません。気持ちはわからないでもありませんが、自分が撒いた種である以上、気が進まなくても必ず連絡すべきです。

知らんぷりを決め込もうとしても、ますます状況が悪くなるだけです。

返済が遅れると遅延損害金が発生する

遅延損害金とは、返済が遅れたときに必ず支払わなければならない罰金です。金融機関によっては延滞利息と表現しているところもありますが、意味は変わりません。

遅延損害金の金利は上限20%と定められており、殆どの消費者金融では20%、つまり上限いっぱいに設定されています。通常の金利が比較的低いところでも遅延損害金だけは目いっぱいに設定しているところも少なくありません。

例えば、借入残高が50万円、遅延損害金金利が20%の場合、1日返済が遅れるごとに50万円×20%÷365日≒274円の遅延損害金が発生します。

遅延損害金は通常の金利とは全く別のものであり、しかもいくら払っても元本は1円たりとも減らないため、払えば払うほど損をすることになります。

遅延損が金の支払いタイミングは、通常は次回の支払い時と定められています。例えば、1月20日の返済に間に合わなかった場合は、遅延損害金と通常の返済を2月20日にまとめて行うことになります。

つまり、最低でも30日分の遅延損害金を払わなければならないわけです。上記の例の場合、30日延滞すると遅延損害金は274×30=8220円となります。これだけ払っても元本は1円たりとも減りません。返済遅れは必ず防がなければいけません。

返済が遅れると将来の借り入れに影響が出ることも

クレジットカードやカードローン、住宅ローンなどの利用記録・返済状況などをまとめたデータを信用情報と言います。信用情報は、信用情報機関という民間の企業が管理しています。

現在、日本国内には3つの信用情報機関があり、金融機関は顧客の信用情報を信用情報機関に提出しています。また、審査時には信用情報機関から信用情報を取り寄せて、過去の借り入れ履歴などに問題がないかを確認します。

返済遅れが発生した場合、金融機関は信用情報機関に対してそのことを連絡します。申告の時期は金融機関に委ねられており、数日程度の返済遅れならば連絡しない、というところもあれば、1日でも遅れたら即連絡、というところもあります。

金融機関は申告時期について明言していませんが、1日でも遅れたら記録が残ると考えたほうがいでしょう。

信用情報機関に返済遅れの情報が記録されると、将来の住宅ローンや教育ローンなどの審査に落ちる可能性が極めて高くなります。カードローンをきちんと返済できない人に対して、金融機関は貸し出そうとはしないのです。

この記録は通常5年間程度は残るため、将来大きな借り入れをしようと考えている人は、絶対に返済遅れを発生させてはいけません。

返済を滞納し続けると法的処置も

返済を滞納すると、数日以内に連絡が来ます。金融機関も数日程度の返済遅れはよくあることだとわかっているので、この時点でいきなり自宅に来るようなことはありません。

電話をする担当者が会社名ではなく個人名で掛けてくれるなど、プライバシーにも十分配慮してくれます。

この連絡を無視し続けると、そのうち督促状という書類が送られてきます。督促状は自宅に送付されるため、家族に延滞の事実を知られてしまう可能性もあります。できればこうなる前に支払いを済ませるべきです。

督促状も無視すると、自宅に金融機関の人間が来る可能性が高いです。もちろんヤクザめいた人はきませんが、しっかりと請求はしてきます。

それをも無視すると支払督促申立書が送られてきます。これを無視していると仮執行宣言付支払督促申立書がという書類が送られてきます。

これをも無視すると借金の存在を認めたことになり、返血が確定してしまいます。強制執行も可能になり、給料や財産なども差し押さえられてしまいます。もちろん差し押さえにもルールはありますが、こうなる前になんとかしなければなりません。

支払督促申立書が送られてきた場合、同封されている異議申立書を裁判所に提出すると、訴訟に進みます。訴訟になった場合は口頭弁論に出頭して、金融機関と今後の返済について話し合うことになります。話し合いには司法委員という職員も参加します。

口頭弁論では大抵の場合今後の返済計画を立てることになりますが、それがうまく行かなければやはり差し押さえに進むことになってしまいます。返済遅れはこのような面倒を引き起こす元になってしまうのです。

※返済が苦しい時は借りるよりも減額診断を受けてみましょう。

ついうっかりの返済遅れをなくすために

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このように、返済遅れには様々なデメリットがあります。特に遅延損害金支払いのデメリットは大きく、出来ることならば避けたいものです。

お金がないから返済が遅れるのはある程度仕方のないことかもしれませんが(そもそもそんな借り入れはしないほうがいいのですが)、お金があるのに返済を忘れていたために遅延損害金を支払うハメになる、と言うのはとても馬鹿らしい話です。

ついうっかりの返済遅れをなくすためには、返済期日の直前にメールでお知らせをしてくれるサービスを利用するのがおすすめです。

例えば、三井東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の場合、返済期日の3営業日前にメールが送られてきます。また、返済が行われなかった場合は、返済期日の翌営業日にもメールが送られてきます。

このようなサービスを利用すれば、返済遅れの可能性を小さくすることができます。

まだ不安だという場合は、口座振替を利用すればより確実です。口座にお金が入ってさえいれば、返済が遅れることはありません。

返済が苦しくなってきたら債務整理も視野に

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借り入れ当時は十分に家計に余裕があっても、返済を進めていくうちに苦しくなってきた、という場合は債務整理も検討した方がいいでしょう。債務整理とは借金を合法的に少なくしたり、あるいはチャラにしたり出来る制度で、多くの人が利用しています。

一定期間借り入れができなくなるなど相応のデメリットはありますが、それを差し引いてもなお余るほどのメリットがあります。

債務整理は弁護士に依頼すればスムーズに進みます。返済が苦しい人は、まずは相談してみましょう。

※まずはこちらで借金を減額できるか診断してみましょう。