年利15%!?定期預金より高金利な最強積立「デパート友の会」が凄い

saikyou

「資産を増やしたいけれど、転職や副業などで収入を増やすのは難しい」こういった悩みを抱える方は多くいらっしゃいます。そうなると、思いつくのが資産運用。お金に働いてもらうことで、資産を増やしていく方法です。

たしかに資産運用はうまくいけば自分で働くことなく、財産を増やすことができます。ただ、例えば銀行にお金を預けたとしても、その利率はごくわずか。現在、普通預金の利率は年0.001%ほどですので、これでは1,000万円を1年預けたとしても、税引後の利息は1000円にもなりません。

株や投資信託という方法もありますが、これには資産が目減りしてしまうリスクが付きまといます。

そこで、今回紹介するのが、デパート友の会。使いこなせば年利15%も夢ではない、その仕組みを紹介していきます。

友の会とは?

デパート友の会とは、百貨店の優待サービスのひとつ。事前に決められた金額を毎月積み立てていくと、満期になった際に積立額にプラスしてボーナスがもらえるというもの。

積立期間はその百貨店にもよりますが、6ヶ月または12ヶ月が一般的。

例として、百貨店の売上高ナンバーワンを誇る、三井伊勢丹ホールディングスの「エムアイ友の会」を紹介しましょう。

emuai

こちらは積立期間によって、6ヶ月積立コースと12ヶ月積立コースの2種類がラインナップされています。

6ヶ月積立コース

6ヶ月積立コースの場合、積立額は月5千円。満期を迎えると、総積立額3万円に加えてボーナス2千円分を受け取ることができます。

コース名毎月の積立金積立総額ボーナス受取額(満期)
5,000円コース5,000円30,000円
(5,000円×12ヶ月)
2,000円32,000円
(積立金 30,000円)
(ボーナス 2000円)

12ヶ月積立コース

12ヶ月積立コースの場合、積立額は月5千円、1万円、2万円、3万円、5万円の5種類から選ぶことが可能。満期を迎えると、総積立額に加えて1ヶ月分のボーナスを受け取ることができます(積立額月5千円であれば、ボーナスは5千円分)。

コース名毎月の積立金積立総額ボーナス受取額(満期)
5,000円コース5,000円60,000円5,000円65,000円
10,000円コース10,000円120,000円10,000円130,000円
20,000円コース20,000円240,000円20,000円260,000円
30,000円コース30,000円360,000円30,000円390,000円
50,000円コース50,000円600,000円50,000円650,000円

年利15%の秘密

さて、どうしたらこれで年利15%を達成できるのか、その仕組みを解説していきます。その年の1月から12月まで、毎月1万円を積み立てた場合のことを考えてみましょう。

1月に預け入れた1万円の運用期間は12ヶ月ですが、2月に預け入れた1万円の運用期間は11ヶ月と、ひと月短くなります。3月分は10ヶ月、4月分は9ヶ月とどんどん短くなっていきます。

つまり、運用期間を求めるには(12+11+10+…2+1)という計算をすることになり、これを合計すると78ヶ月ということになります。

(12+11+10+9+8+7+6+5+4+3+2+1)=78ヶ月

この78ヶ月を12で割って、毎月預け入れたお金(1万円)の平均運用期間を導き出すと、6.5ヶ月という数字が出てきます。

78ヶ月÷12=6.5ヶ月

これでわかるのは、1万円分(ボーナス)の利益を得るために、1万円を6.5ヶ月、つまり6.5万円預け入れたということ。

1万円(ボーナス)のために、6.5万円を運用したと考えると、年利は約15.38%になるのです。

10,0000円÷65,000円×100=15.384615…

銀行預金の金利が0.001%ということを考えると、15%以上という年利がいかに資産運用として優れているかがわかりますね。

年利15%超え!?人気の友の会5選

やはり、友の会を選ぶ際に一番気になるのは、その利回りですね。ここでは、すでに紹介した「エムアイ友の会」を除いて、利率の良い友の会を5つ紹介していきます(いずれも年利約15.38%)。

1-タカシマヤ友の会(ローズサークル)

takasimaya

創業後、150年以上の歴史を持つ老舗百貨店、高島屋の友の会です。

積立期間は12ヶ月で、積立金額は毎月5千円、1万円、3万円、5万円のいずれかを選択することができ、それぞれボーナスとして1ヶ月分がついて、お買い物カード搭載の会員証に還元されます。

そのほか、ホテルやレストランなど、提携施設の優待サービスを受けられ、タカシマヤ各店の文化催しが無料となるなどの特典があります。

参考:タカシマヤ友の会
http://www.rosecircle.net/

2-大阪松坂屋友の会(JOY CLASS)

oosaka

大丸8店舗、松坂屋4店舗で利用できるサービスが受けられるのがJOY CLASS。

積立期間は6ヶ月と12ヶ月から選ぶことができ、6ヶ月の場合、積立金は毎月5千円でボーナスは2千円分。12ヶ月の場合は、5千円、1万円、3万円の中から選ぶことができ、ボーナスはそれぞれ1ヶ月分です。

満期になると、積立額は会員証カードにチャージされ、ボーナス分は「友の会お買物券」として受け取れます。

また、大丸・松坂屋やホテル、レストランなど提携施設での優待、限定イベントへの招待などの特典も用意されています。

参考:大丸松坂屋友の会
http://www.dmtomonokai.co.jp/

3-名鉄百貨店友の会

meitetu

名鉄のグループ企業として、名古屋本店と一宮店を持つ、名鉄百貨店の友の会。

積立期間は12ヶ月で、積立金額は毎月3千円、5千円、1万円、3万円のいずれかを選択することができ、満期後はそれぞれボーナスとして1ヶ月分がついて、お買い物カード搭載の会員証に還元されます。

入会すると普段の買い物が5%割引になるほか、提携施設の優待や会員限定の文化教室などの特典が付いてきます。

参考:名鉄百貨店友の会 | 名鉄百貨店 本店
http://www.e-meitetsu.com/mds/tomonokai/

4-近鉄友の会

kintetu

あべのハルカスに本店を構える近鉄百貨店の友の会。

積立期間は12ヶ月で、積立金額は5千円、1万円、3万円と3コースを用意。満期を迎えると積み立てた12ヶ月分に加え、1ヶ月分がボーナスとして会員証カードにチャージされます。

そのほか、旅行会や映画の優待、ホテルやレンタカーなどの提携施設での優待など各種サービスも受けることができるのもメリットです。

参考:近鉄友の会 – KINTETSU TOMONOKAI
http://www.kintetsu-tomonokai.com/

5-阪急友の会

hankyu

梅田に本店を置き、関西を中心に店舗を展開する阪急百貨店の友の会。

積立期間は12ヶ月のみですが、積立金額は5千円と1万円のいずれかから選択可能。満期を迎えると、積立額と1ヶ月分のボーナスを合わせた13ヶ月分を、お買い物券+ボーナス券で受け取れます。

さらに、提携ホテルやレストラン、美術館などでの優待サービスも用意されています。

参考:阪急友の会 | 阪急百貨店・阪急友の会
https://www.hankyu-dept.co.jp/tomonokai/

友の会のメリットは?

yuutai

友の会に入会する一番のメリットは上で紹介した通り、15%を上回る金利で資産を増やせることです。そして、友の会のメリットはそれだけではありません。

詳細は百貨店によっても違いますが、レストランや各種店舗で優待サービスが受けられるほか、イベントに招待してもらえたり、会報誌がもらえたり、といった特典があるのです。

前述した三井伊勢丹ホールディングスの「エムアイ友の会」を例にとって紹介しましょう。こちらでは、有名ホテルやゴルフ場など、全国に800以上ある提携施設で優待サービスを受けることができます。

さらに、三越日本橋本店や伊勢丹新宿本店ではレストランや店内の専門店などでもサービスが受けられるほか、三越劇場の公演や、三越開催の美術展などの入場料も割引されます。

普段から百貨店で買い物を楽しむ方にとっては、嬉しい特典ですね。

また、満期になると得られるボーナス分については税金がかからないことも、他の運用商品と比べた場合の大きな魅力です。

例えば株式投資であれば、株の値上がり益や配当に対して20%の税金が課されますが、こういった税金のことを気にしなくていいのは友の会ならではのメリットといえます。

友の会のデメリットは?

youhinken

ただし、友の会にもデメリットはあります。それは、ボーナス分として得られる金額は、現金ではなく、系列デパートで利用できる商品券やポイントで還元されるということです。

これを見て「百貨店に行くことなんて滅多にないし、自分には縁のない話だ」と考えた方、安心してください。百貨店に行く機会の少ない方でも、友の会で上手に資産運用をする方法があります。

とはいえ、何も特別なことをするわけではありません。単純に、もらった商品券を持って金券ショップに出向き、買い取ってもらえばよいのです。例えば換金率95%の金券ショップでは、1万円の商品券につき9,500円で買い取ってもらえます。

多少、運用益は目減りしますが、これでも十分な利回りは得られます。

ただし、避けられないデメリットとして、その百貨店の倒産リスクがあります。元本保証のある金融商品などとは違って、倒産の際はすでに積み立てたお金が返ってこない可能性がありますので、この点には注意が必要です。

また、よく行く百貨店があるということで友の会への入会を考えている方は、その店舗がなくなってしまうと使い勝手が悪くなってしまうことも理解しておいてください。

まとめ

ただ積み立てていくだけで年利15%を誰でも達成できるデパート友の会。百貨店を利用することが多い人にも、そうでない人にも魅力のあるサービスです。3千円から気軽に積み立てられる友の会もあるので、気になったら一度試してみてはいかがでしょう。