仕事が楽しくないと感じた時の対処法はいくつかあります。
・楽しくなれるように自分自身を変える
・心機一転、転職する
大多数の人は、仕事はきつくて当たり前だから・・・と割り切る努力をしているでしょう。
どの対処法も間違っているということはありませんが、ここでは転職する選択肢に心が動いている人向けの内容になります。
とはいえ、当人ですら『楽しくないから転職なんて短絡的な…』と思うでしょう。
転職したところで楽しくなるとは限らないですし、そもそも社会人失格なのではと不安になってしまうものですから。
ですが、転職を最大限に活かせれば、あなたの人生はもっと楽しくなります。
なぜ、楽しくないなら転職なのか。その理由とおすすめの転職プランについてお話します。
一番怖いのは・・・考えすぎて動けなくなること
「転職しようか、このまま働き続けようか」この二択について慎重に検討していると思いますが、実際にはもうひとつ選択肢があることを忘れてはいけません。
”考えすぎるあまり、身動きとれなくなる”
この第三の選択肢は、当然選ぶつもりはなかったはず。ですが、真面目な人ほど考えすぎてこの状況に陥ってしまいます。
考えすぎる人はポジティブになれません
考えすぎる人の頭の中は、決まってネガティブな想像でいっぱいになっています。
今より職場環境が悪くなったらどうしよう、ダメな人間だと思われるだろうか、結局楽しい仕事はどこにもないのでは・・・と、考えれば考えるほどにマイナスへと膨らんでいきます。
そして、転職することだけではなく、このまま今の職場で働き続けることですら怖いと感じるようになるでしょう。
こうした恐怖心に心が支配されてしまうと、最終的には働くこと自体が困難になってしまうのです。
転職するにしてもしないにしても、成功と失敗、両方の可能性があります。
ですが、”考えすぎて動けなくなること”に成功はあり得ません。行動してみなければ結果は分からないのに、失敗する可能性だけが自分の中で上昇していきます。
「楽しくない理由は何?」客観的に自分と環境を見つめてみよう
感情的になったり、落ち込んだり、無気力になったり。仕事が楽しくない期間が長いほどに重たい感情があなたの思考を鈍らせてしまいます。
思考が鈍ると今しか見えなくなり、この場から逃げるための転職をしがちですが、そんな時って、あなたが目指している未来には繋がらないものです。
あなたの重たい荷物を一旦降ろすためには、内心転職を迷っていても「もう辞めてしまおう」と一時的にそう決めてください。そうすれば、自然と不満やストレスが小さくなっていき、自分や周囲の環境を冷静に見られるようになるでしょう。
気持ちが落ち着いたところで、楽しくない理由を分析し、転職する目的をより明確にしていきます。
次の一覧にあなたの気持ちに近いものはあるでしょうか。
・働きたくないから
・仕事内容を把握できないから
・家族に理解してもらえないから
・仕事内容が単調でマンネリ化しているから
・人間関係が上手くいかないから
・仕事内容に興味がないから
・自分の能力を発揮できていないから
・自分の価値観に合っていないから
・休みが取れない、残業が多いから
・給与・待遇に納得できないから
・やりたい仕事が他にあるから
上で挙げたものは、どれも転職する目的としてはまだまだぼんやりしています。ここから更に掘り下げていきます。
「楽しくない」の裏に隠れている良い面を知る
転職すること前提で今の会社を見てみると、客観的な視点が持てるようになります。そこで考えて欲しいのが、悪い面に隠れている良い面について・・・です。
仕事が楽しくないと感じていると、悪い面はいくらでも見えてきますが、良い面は見落としてしまいがちです。気持ちは分かりますが、それではあなたが仕事に求めているものがはっきりしてこないので、もう少し分析していく必要があるのです。
たとえば「給料が安い」というのが悪い面だとしたら、その裏にはこんな良い面が見えてくるかもしれません。
こうして良い面も挙げてみたところで、もう一度「給料が安いこと」でどんな悪い面があるかも改めて考えてみます。
ひとつの事実(給料が安い)に対して、良い面と悪い面を並べてみると、『本当は恵まれた職場で働いていたんだな』と気付く場合があります。
そうなれば、転職せずにこのまま働く選択に心から納得し、見えていなかった楽しい部分に焦点を当てることができるかもしれません。
そして、良い面と悪い面を比較してみた結果、やはり悪い面の影響が大きいと判断した場合は、転職する決意がより固まります。
自分で解決できる問題なのか考える
次に考えて欲しいのは、あなた自身で解決できる可能性についてです。
ここでも例を出してみます。
「人間関係が上手くいかなくて仕事が楽しくない」とします。この場合は、なぜ人間関係がこじれたのかを分析することで、自己解決できるかどうかが分かります。
ですが、あなた自身が周囲とのコミュニケーションを怠ってきた、または威圧的な態度で仕事仲間と接してきた結果として、人間関係に溝ができたのだとしたら、自己解決できる可能性は高いと考えます。
転職先での課題にする
ただし、自己解決できる問題であったとしても、「だから転職すべきではない」という結論にはなりません。自分の課題を知ることが重要だと言いたいのです。
転職するメリットのひとつに、周囲との関わりをリセットできるというものがあります。新しい環境は人との接し方をガラッと変えられる絶好の機会です。
これまで、きつい態度で人と接してきたとしたら、明日からいきなり優しいキャラに路線変更するのは勇気が要りますし、当然周囲もなかなか受け入れてくれないでしょう。
ですが、転職先でなら簡単に挑戦できます。
転職は、より良い条件で働ける企業を探すだけではなく、自分自身が成長するためのチャンスでもあるのです。
【最強の転職プラン】楽しく働くためにあなたがやるべきこと4個
1.過去を味方につけ、転職活動のスタートを切る
あなたはこれまでに、何度か「人生の転機」というものを経験しているはずです。
勇気を振り絞って行動したこと、自分の気持ちを伝えたら家族や友達が協力してくれたこと、目標のために必死で努力したこと・・・。そして転機を最高の形で活かせた時の達成感は何年経っても忘れられるものではありません。
過去に乗り越えたことを思い出せば『次も大丈夫だろう』と、自然と自信が湧いてきます。
この過去の経験に基づく自信は、本や他人の言葉で得た自信よりも、はるかに強いです。
過去の経験は良くも悪くも非常に強力なエネルギーを持っていますから、考え方次第であなたのサポーターとして活躍してくれます。
なかなか揺るがない頑丈な自信が持てるようになると、転職活動はスムーズに進んでいきます。
➡ 過去の感情をプラスに解釈し直す
辛い、苦しい思い出は、記憶から消し去りたくなりますが、時間の経過と共に『あんなこともあったなぁ』と懐かしく振り返れるようになるものです。
このタイミングで、過去のマイナスな思い出をどんどんプラスへ変えていきましょう。当時は全く見えていなかったプラス面を挙げてみてください。
出来事が感情をつくるのではない。出来事の解釈が感情をつくるのだ。
(戸田智弘(2007年)/働く理由/株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)
何が起こったかではなく、どう解釈したかであなたの感情は決まります。しかも過去のマイナスな感情は今からでもプラスに解釈し直すことができるのです。
それならば、どんどんプラスの感情に変えていきましょう!
2.働くことの何が楽しいか考える
あなたにとっての仕事とは、どんなところに楽しみがありますか?
年齢的にこうでないといけないとか、周囲の目を気にするあまり無難な道を選ぶのではなく、あなたが楽しいと思う働き方を挙げて、優先順位をつけていきます。
「楽しい」が土台にあると続けられる
これまで何度も転職を考えてきた、または実際に転職をしてきたという人の中には、楽しめるかどうか以前に、そもそも定年まで働き続けていけるだろうか・・・という悩みも抱えている人も多いと思います。
ですが心配は無用です。
楽しく働けるようになると、働き続ける忍耐力も身に付きますし、大きなミスをやらかしても辛いことがあっても、そこから逃げようとは思わなくなります。
楽しい・好き・面白い・嬉しいといった前向きな気持ちが土台としてあると、しんどい時期も乗り越えることができます。
3.理想や目標は大雑把なくらいで良い
転職するとなると、とにかく失敗しないように・・・と慎重に進めていきたくなりますし、そうあるべきだと考えるのが普通です。
ですが、実際に働いてみないと分からないこともたくさんある以上、どんなに慎重に検討してもダメな時はダメ。ですから、働き方や職場環境の条件を細かく設定するのはおすすめできません。
頭の中だけで転職活動をしてしまうと、行動できない状態が長く続く・・・つまり、転職活動が長引いてしまいます。
そうなると、あなたの負担は相当なものになりますから、まだまだ心身共に元気なうちに転職先を決めてしまったほうが、判断力も冴えていますし、あなたらしい選択ができる可能性は高いです。
転職における理想や目標は、本の執筆に例えたら本のタイトルや目次くらいが決まっていれば十分です。どこへ向かうかを決めれば、あとは行動しながら細かい部分を埋めていけば良いのです。
最初は範囲を広げておいて、徐々に狭めていくやり方なら、とりあえず行動できます。
転職活動は考えるよりも行動するほうが重要です。理想や目標を細かく設定することで縛られてしまうケースは多いですから、くれぐれも気をつけてください。
4.情報収集はプロに任せる
どうすれば楽しく働くことができるか、どんな職種を選ぼうか、どこの企業に面接へいこうか・・・といったことは、あなたが決めなくてはいけません。
ですが、転職活動のやるべきことリストの中には、あなたでなくても良い項目、むしろあなたがやるべきではない項目があります。
転職活動のプランは大まかに分けると5つの段階があります。
①転職するための軸を持つ
自己分析・転職の目的・期限・生活費や活動資金のプラン等
②求人情報を集める
求人情報をチェック・業界の動向を探る
③履歴書などの必要書類を揃え、応募する
志望動機や自己PRを明確にまとめる・自分の魅力が伝わる履歴書をつくる
④面接を受ける
面接の流れを確認する・マナーを勉強する・面接官に好印象を持ってもらうためのポイントを知る・どんな質問に答えられるように勉強しておく
⑤内定をもらったら退職&入社準備をする
退職する意思を伝える・手続きを行う
(参考:DODA>1から分かる!転職活動の進め方 完全ガイド)
この中で絶対にプロに任せたほうが良いのは②の求人情報集めです。
DODAは、年間18,000名を超える人の転職をサポートしている転職サイトで、あなたにぴったりの求人を、応募が殺到する事態を避けるために非公開求人も含めて紹介してくれます。
転職のプロがサポートするのですから、あなたが自力で求人情報を絞り込むよりもずっと効率的で濃い情報が集まるのは間違いありません。
また、上の①~⑤の全てにおいて、必要な知識やアドバイスをしてくれるという点も、大きな魅力です。
DODAに登録すると、キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当・・・と、2人の担当がつきます。更に必要に応じて特定の分野に特化したコンサルタントも在籍していますから、あなたは自分がやるべきことだけに集中できます。
転職活動は無駄なく、短期間でゴールを目指すのが鉄則ですから、こうした転職サイトの利用は今や必須なのです。
まとめ
想像してみてください。
自分が興味のある仕事に打ち込むことができて、能力を最大限に活かせている実感がある。信頼できる仕事仲間に囲まれている。待遇にも満足している。そして就寝前には『明日も楽しみだな』と満たされた中で眠りにつく・・・。
そんな働き方ができれば最高です。
理想論に過ぎないと言えばそれまですが、近づくために出来ることなら山ほどあります。
「楽しくないから転職しよう」ではなく「人生を楽しむために転職しよう」という気持ちで転職活動に踏み出してみませんか。
もう仕事は楽しくなくて当たり前だと、無理に思わなくて良いのです。楽しむための道を今から作っていきましょう。