お金に困っているとついついものの見方が近視眼的になり、目の前のお金に飛びついてしまいがちです。しかし、手っ取り早い稼ぎ方は長続きしませんし、自分のためにもなりません。
また、稼ぎ方によっては犯罪に巻き込まれたり、あるいは自身が犯罪者になってしまったりする可能性もあります。今回はお金に困ったとしても、絶対にやってはいけない稼ぎ方を12個紹介いたします。
目次
横領はエスカレートしやすく引き返せない
横領がいけないことである、と言うのは皆さんご存知かと思います。しかし、お金に困っているといけないことであるとわかっていてもついつい犯罪に手を染めてしまうものです。
横領をした人は皆口を揃えて「少しだけのつもりだった」「お金が手に入ったら返そうと思っていた」などといいますが、大抵の場合はバレなかったのをいいことに次第に大胆な横領をするようになります。
そして次第に引き返せなくなり、犯罪に手を染めているという感覚も麻痺してきて、発覚し、逮捕されるのです。
横領は最大10年以下の懲役
横領には単純横領罪、業務上横領罪、遺失物横領罪の3つがあります。中でも罪が重くなりやすいのは、会社内の売上金などを横領する業務上横領罪です。法定刑は懲役10年以下で、被害額が大きく、弁済が難しい場合は執行猶予がつかづにいきなり実刑になることが多いです。
偽札作りは最も割に合わない犯罪
ありとあらゆる犯罪の中で、最も割に合わないとされているのが偽札造りです。偽札なんて簡単に作れるんじゃないの、と思われるかもしれませんが、日本の紙幣には様々な偽造防止技術が惜しげもなく投下されているため、バレない偽札を作るのはほぼ不可能です。
安物のプリンターならば偽札もどきはできるかもしれませんが、あまりにも稚拙すぎて直ぐにバレます。
かといって精巧な偽札を作るするために設備を整えようとすると、それだけでとんでもなくお金がかかります。そんな設備を作るお金があるのなら、そのお金で楽しく遊んで暮らしたほうがよっぽど良いでしょう。
偽札造ったは殺人罪並みの重罪
偽札造りは(通貨偽造)どこの国でもかなり重罪に設定されています。日本の場合は刑法で、偽札を造ったものは無期または三年以上の懲役に処すると定められています。
有価証券偽造の場合は3ヶ月以上10年以下の懲役、公文書偽造の場合は10年以下の懲役であり、無期懲役の可能性がある通貨偽造と比べるとだいぶ軽めに設定されています。
一体なぜ通貨偽造は重罪なのでしょうか。理由は簡単で、国家への信頼を根本から揺るがすものだからです。
現代において出回っている通貨は、それ自体には価値があるものではありません。1万円の原価自体はせいぜい20円程度です。ではなぜ皆が1万円札に1万円分の価値があると思っているのかというと、政府が価値を保証し、国民がそれを信じているからです。
もし偽札が出回ってしまえば、国民は紙幣の価値を信じられなくなり、経済活動は大混乱に陥ってしまいます。これは国家にとっては大問題であるため、多くの国で重罪に設定されているのです。
マグロ漁船は昔ほど稼げない上、リスクが大きすぎる
かつて借金取りの脅し文句として多用されていたマグロ漁船確かに儲かるものでした。
かつては一般の乗組員クラスでも年収1000万円を超えることがザラで、借金返済のためにイチかバチかでやろうとする人が居るのたわからないでもありません。
しかし、最近はマグロの養殖技術が発展し、価格が下落したことによりマグロ漁船漁師の収入は下落しており、一般乗組員の年収はせいぜい500万円ほどにまで下がってしまいました。とても稼げる仕事とはいえません。
また、海上で仕事をするため、海に落ちて死亡するリスクとは常に隣り合わせですし、網やロープなどに引っかかって体の一部を失うリスクも存在します。
さらに仕事場が海の上なので病気や怪我の際に病院にかかることもできません。稼げる額はどんどん少なくなっているのに、依然としてリスクは高いままなのです。
借金返済のためにマグロ漁船に乗るくらいならば、自己破産をしたほうがよっぽどマシです。
チャットレディは危険か稼げないかのどちらか
チャットレディとは、ネット上で知らない相手(大抵の場合男性)と話をして、その見返りに報酬をもらう仕事です。
業者に登録して仕事を貰う方法と、自分でカメラなどを用意して有料配信で稼ぐ方法があります。前者は時給が3000円以上に設定されていることも多く、一見魅力的に見えますが、もちろんこれには裏があります。
アダルト系はリスクがいっぱい
チャットレディの仕事の中でも、特に稼げるとされているのがアダルト系チャットレディです。アダルト系とはものすごく簡単に言えば、映像付きの通話をしながら裸や自慰行為などを晒す、と言うものです。
こうした稼ぎ方は、たしかに稼げます。稼げますが、あまりにもリスクが大きすぎます。過去には動画を録画されてネット流出させられてしまったという事件も起きています。
一度ネットに放流された動画というのは、原則として二度と完全に消し去ることはできません。電子データは簡単に複製できてしまうからです。よほど変わった性的嗜好の持ち主でない限りは、やらないほうが良いでしょう。
ノンアダルト系は大して稼げない
では、ノンアダルト系はどうでしょうか。こちらは脱いだりしないので、リスクはあまりありません。しかし、ノンアダルトだからと言って安全かというとそうともいい切れません。
会話相手の男性は課金して話しているわけですから、払ったぶんの対価をもらおうとアダルト的な要求をしてくることがあるからです。目先の報酬につられてそれを飲んでしまうと、やはり危険な目に合うことになります。
また、ノンアダルト系はそれほど稼げません。稼ぐためには固定客を獲得する必要がありますが、それには地道な営業努力が必要になります。
少なくとも、登録した直後から相手がバンバン見つかってどんどん報酬が積み重なっていく、ということはまずありません。1時間待機して通話時間は5分だけ、なんてこともざらです。
通話してくれた相手にこまめにメールするなどして、相手を特別扱いしているように見せることができなければいけません。
また、チャットレディはチャットで稼ぐのですから、当然ある程度のボキャブラリーが要求されます。会話の中身は世間一般の話はもちろん、アウトにならない程度のシモネタの話、更には芸能、スポーツ、場合によっては政治経済まで発展する可能性もあるため、知識や教養も求められます。
加えて顔出しをする場合は容姿も要求されます。身もふたもない言い方をしてしまえば、会話がつまらなくて見た目も良くない面白みのない人だと成り立たないのです。
ギャンブルは長くやるとほぼ100%負ける
ギャンブルは長期的には負けることを理解した上で、娯楽としてやるのはそれほど悪いことではありません(それでもオススメはしませんが)。
しかし、ギャンブルで本気で稼ごうとしている人がいるのならば、その人はとんでもなく愚かであると言わざるを得ません。ギャンブルというのは最終的には胴元が勝つよう設定されているため、長期的にやればやるほど損をすることになります。
もしギャンブルで自分は勝てていると考えている人がいるのならば、それは偶然か勘違い(おそらく後者)です。人間は大なり小なり自分の都合のいいように記憶を書き換えていく生き物です。
勝ったことのは覚えていて、負けたことは覚えていないから、勝っていると信じ込めているだけなのです。それでも自信があるのならば、キチンと収支表を付けてみてください。数年間付けて、それでも勝っているようならば、あなたには相当な実力か幸運があります。
闇金は一生を狂わせる
近年は正規の金融機関が法律を逸脱した取り立てをすることはなくなりました。そんなことをしても悪評が高まるだけで、大した利益にはならず長期的には損だからです。
しかし、闇金は元々悪評など関係ないので、法律などは一切守らずに違法な貸付・取り立てで債務者を追い詰めていきます。
最初から闇金だとわかっている相手から限界まで借りて、あとで弁護士を立てて対応し踏み倒す、というのもおすすめできません。
時間と労力がかかりすぎて、大抵の場合赤字になるからです。闇金と縁を切るには多大な労力が必要であり、最初から付き合わないのが絶対に正しいのです。
闇金はこうやって見分けろ!
日本国内で貸金業を営む業者は、必ず国か都道府県に届け出け登録番号を取得しなければなりません。逆に言えば、登録番号がない貸金業者はすべてが闇金だということです。業者のホームページに登録番号が表示されていない場合は、その時点で闇金だと断定して間違いありません。
ただし、最近は登録した上で違法な貸金を行う業者も増えてきているため、登録番号があれば絶対に安心というわけではありません。その場合は、登録番号の後ろの()内の数字を見てください。
この数字は登録番号の更新回数で、最小値は1です。この数字が1の場合は更新回数が1回(登録して間もない)業者であり、設立と廃業を繰り返している闇金である可能性が否定できません。
また、闇金は有名な金融機関とよく似た名前を社名にしていることが多いです。何となくどこかで聞いたことがあるような社名だからと言って安心せずに、必ずその名前で検索して評判を確かめることが大切です。
万が一闇金からお金を借りてしまった場合は、すぐに弁護士に相談しましょう。弁護士の中には闇金対応に特化しているところもあります。闇金は裁判になったら必ず負けることを理解しているので、弁護士を立てて対応すれば大抵の場合は丸く収まります。
もちろん、闇金から借りないのが最も根本的な対策であることも事実です。危険そうな業者からは、お金を借りないようにしましょう。
クレジットカード現金化は大損する
クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠で買物をして、それをクレジットカード現金化業者に買い取ってもらうことによってお金を用意する方法です。
明確に違法と定められているわけではありませんが、限りなく黒に近い方法であり、なにより損なので絶対にしてはいけません。
クレジットカード現金化は二重に損
クレジットカード現金化の換金率(購入代金に対する買取金額の割合)は業者によって異なりますが、例えばライフパートナーの場合は86%~98%となっています。
仮に買取率が95%の場合、50万円で勝った商品は47万5000円で買い取ってもらうことができます。この時点ですでに2万5000円、5%も手数料として業者に支払っていることになります。
また、ショッピング枠50万円はもちろん返さなければなりません。一括で50万円も払えるわけはないので分割払いをしていくことになりますが、分割払いを選ぶと金利(手数料)がかかります。
業者に手数料を払った上、カード会社に手数料を支払っているのですから、二重に損をしていることになります。
クレジットカード現金化を利用する人は手持ちの現金がなくて切羽詰まっているので気づかないのでしょうが、こんなことをするくらいならばクレジットカードのキャッシング機能を利用したほうがまだましです。
クレジットカード現金化は悪徳業者も多い
業者の中には、買物をさせるだけさせておいてキャッシュバックをしなかったり、法外な手数料を要求したりすることがあります。また、顧客の情報を闇金などに流して、骨までしゃぶりつくそうとするような業者も少なくありません。
また、クレジットカード会社は現金化のために商品を購入することを認めておらず、発覚した場合は利用停止になる可能性が高いです。このようなリスクを負ってまで現金化に手を出すメリットは全くありません。
キャッシング機能がついているカードを持っているならばそちらを使うべきですし、それができずどこからもお金が借りられない場合は債務整理を検討すべきなのです。
銀行口座を売ると違法な取引に利用され、最悪逮捕される
余り表舞台には出ないことですが、お金に困った人がアクセスする裏サイトなどでは結構頻繁に銀行口座の売買が行われています。
銀行口座など買い取って何の意味があるのか、と思われるかもしれませんが、尻尾を掴まれたくない闇金などの犯罪組織が、自分の身元を隠しながらお金を回収するために買い取ることが結構あるのです。
お金に困っているとついつい甘言に乗せられてしまうことがあるかもしれませんが、銀行口座の売買は犯罪です。実際に行うと逮捕されるため、してはいけません。
口座を売ると一生まともな生活は送れない
売ってしまった口座は当然、まともな目的には使われません。大抵の場合は非合法的な活動に使われます。
その非合法的な活動を行っている組織が一生誰にも見つからずに済めばいいのですが、大抵はそうはなりません。
警察や弁護士、あるいは銀行がそのことに気づき、銀行口座を凍結させてしまいます。そして、口座を買い取った犯罪組織とともに、銀行口座を売った人も罪に問われ逮捕されてしまいます。
しかし、口座を売ったことによる一番の損失は、逮捕されることではなく、その後銀行口座が持てなくなってしまうことです。銀行口座の売却をしたものは執行猶予付きの判決が出ることも多いのですが、その後の生活が成り立たなくなる可能性が高いのです。
銀行口座を売買した、という情報は警察が保有することになります。そして、警察は同じような犯罪がまた起こるのを防ぐために、各金融機関に大して「この口座名義人は銀行口座を売買していますよ」と連絡して回ります。
金融機関としては、口座を売却した人が直接犯罪に関わっている可能性が否定出来ないため、その口座を売却した人がすでに自社で口座を開設していればすぐさま凍結させますし、していない場合も新規口座開設はまず間違いなく断ります。
つまり、口座を売却したことが警察に伝わってしまうと、すべての金融機関で口座が凍結される、もしくは口座を作れなくなってしまうのです。
刑事罰は期間が経てば終了しますが、そのことが警察から金融機関に伝えられることはありません。原則として、未来永劫金融機関では口座を持てないと考えたほうがいいでしょう。
金融機関で口座を持てないということは預貯金などはもちろんできませんし、証券取引等もできませんし、保険にも入れませんし、給料の振込を受けることもできないということです。つまり、現代社会においてはまずまともな生活が送れなくなってしまうということです。
特に給料振込ができなくなってしまうというのは非常に危険です。現代の企業は大抵の場合銀行振込を採用しているので、手渡しで受け渡してほしいというと説明を求められます。企業としても非合法な活動に手を貸すような人は雇いたくないため、その場で退職勧告をされてしまうことすらありえるのです。
銀行口座を売却して得られるお金など、まともな人の給料1ヶ月分にもなりません。そんな小銭のためにリスクを背負うのは明らかに間違っています。
パチンコの打ち子は詐欺のリスク大
パチンコの打ち子とは、簡単に言えばパチンコ店のサクラのことです。パチンコ店は予め打ち子が打つ台をあたりが出やすいように調整しておき、打ち子はその台でどんどんあたりを出します。
するとそのパチンコ店はいかにも設定が緩いように周りの客に見えるためお客さんが増えてパチンコ店が儲かる……という仕組みです。
打ち子の給料体系はパチンコ店によって異なりますが、出玉の数に関係なく1日中打てば給料を1万円~2万円ほどもらえる完全固定給、もしくは出玉の50%程度を取り分として換金し、残りはパチンコ店に無償で返却する変動制をとっている店が多いです。
パチンコを打っているだけで給料がもらえるならばこんなに楽なことはないのですが、残念ながら世の中はそこまで甘くありません。世の中で募集されているパチンコの打ち子のアルバイトは、その多くが詐欺だからです。
もちろん、打ち子のすべてが詐欺だとはいいません。しかし、初めてすぐに月収50万円といった明らかに高額な報酬を謳っていたり、入会金や登録料金と行った名目で金銭を要求してきたりするところは、まず間違いなく詐欺だと考えていいでしょう。報酬を餌にお金を騙し取られたあとで、連絡が取れなくなる可能性が高いです。
また、そもそもパチンコの打ち子は違法行為です。パチンコ屋パチスロなどのギャンブル遊技機は、出玉率をいくらに設定しなければならないという法律があります。つまり、店が勝てるように設定した台は法律に違反した台ということになります。
打ち子としてパチンコをした場合、店長とともに業務上横領罪や窃盗罪の共同正犯となります。業務上横領罪は10年以下の懲役、窃盗罪は10年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金です。
また、オーナーの許可なく店長が打ち子を雇っていた場合、オーナーは民法上の訴えを起こすことができます。その場合、打ち子としてもらった報酬は不当利得としてオーナーに返還されることになります。
そもそも詐欺が多い上、詐欺でなくとも犯罪行為に加担してしまう打ち子。絶対にやってはいけません。
出会い系サイトのサクラは逮捕の可能性あり
出会い系のサクラとは、様々な架空の人格、主に女性になりすまして男性の応対をして心をつかみ、相手の男性に高額な利用料を支払わせる仕事のことです。
出会い系サイトの多くは男性が事前にポイントを購入し、そのポイントで気になる女性にメッセージを送る、というシステムになっています。女性のふりをして男性に「この相手なら行けるかもしれない」と思わせることによって、どんどんポイントを買わせて行くのです。
こうした求人は裏サイトなどでなければ見つからないイメージがありますが、実はそうでもありません。合法的に売られている風俗系の求人誌や誰でも閲覧可能な求人サイトなどでも普通に募集されています。
ただし、もちろん出会い系のサクラとは明記されておらず、「データ入力スタッフ」「メールオペレーター」などの名目で募集されます。
そのため、普通の求人と若干見分けがつきにくいですが、具体的な仕事内容が描いていなかったり、仕事内容の割りに時給が高かったりする場合はサクラの可能性が高いです。
サクラの殆どは男性である
出会い系のサクラのバイトは男女問わず採用されますが、男性相手のサクラの場合は男性の方が採用されやすく、また収益を上げやすいようです。男性の方が男心を理解しており、どういう反応をすれば喜ぶのかがよく分かっているからです。サクラは一人に複数のキャラクターが割り当てられ、それを忠実に演じることによってポイントを吸い上げます。
たくさんの男性がパソコンのある部屋に集まって無言でカタカタとチャットやメールに励む姿はなかなかに異様です。
時給はそれなりだが、逮捕されるリスクあり
出会い系のサクラのバイトはパチンコの打ち子と違い、給料がきちんと払われない事はほぼありません。時給自体も高く、成果次第では2000円、3000円と支払われることも珍しくありません。
しかし、出会い系サイトの運営者がサクラを雇って会員にポイントを不毛に浪費させることは詐欺行為です。そして、サクラとして男性と実際にチャットやメールをした人も、共同正犯になる可能性が高いです。前述の通り、詐欺罪は10年以下の懲役刑が下ります。
2012年頃から、出会い系サイトの詐欺事件で業者が敗訴する事態が相次いでいます。2012年2月には40歳前後の女性向けの出会い系サイトでも業者とサクラが逮捕されています。
時給自体も高いとは言えせいぜい2000円、3000円程度で逮捕のリスクと釣り合うほどのものではありません。やめましょう。
出し子は事情を知らなくても罪に問われる
出し子は打ち子と響きこそ似ていますが、その仕事内容は全く違うものです。出し子とは簡単に言えば、振込詐欺などで口座に入れられたお金を実際に引き出しに行く役割のことです。
募集は通常の求人誌や求人サイトなどでは行われず、裏サイトなどで行われることが一般的です。ただし、直接的に「出し子」という言葉や仕事内容が説明されることはなく、「簡単な仕事で数万円~十万円の報酬!」となど書かれていることが多いようです。
銀行には監視カメラがありますから、実行犯が直接引き出しに行ってしまうと顔が写ってしまいバレてしまうことがあります。出し子は実行犯とは別人ですから、監視カメラに顔が写ってもかまわない……かというと、もちろんそんなことはありません。
事情を知らなくても逮捕される
たとえ出し子が詐欺行為に加担しているという事実を知らなかった場合でも、実行犯として犯罪に加担していることになります。この場合、銀行が持っている預金を不正に引き出すことになるので、窃盗罪に該当します。窃盗罪で逮捕された場合、10年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金が課されます。
盗難クレジットカードを使用するバイトはほぼ100%逮捕される
盗難したクレジットカードを使用するバイトは、購入してきた商品の金額の3割~5割程度のキャッシュバックがもらえることが多いです。
仮に購入金額が20万円、キャッシュバックが5割とした場合、10万円が1回の買い物で稼げることになります。しかし、言うまでもなく盗難クレジットカードの仕様は犯罪です。
そして、この手の犯罪は100%逮捕されます。というか、雇った側に逮捕されるまでさせられ続けます。途中で抜けるのは極めて難しいのです。こちらも出し子と同様に詐欺罪が適用され、10年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金が課されます。
クレジットカードは本人以外が使用してはいけない
クレジットカードを契約すると、カードと一緒に約款が届きます。
殆どの人はあの長ったらしい上に面白くもない約款はろくに読んでないことかと思いますが、実はあそこには「クレジットカードは契約者本人以外が使用してはいけない」と明確に記載されています。たとえクレジットカードの所有者が許可していても駄目です。
上記の場合と同様に、詐欺罪が適用されます。
例えば、夫が妻のために自分のクレジットカードで買物をすることは何の問題もありませんが、夫が妻にクレジットカード渡して買物をさせるのはダメだということです。
クレジットカードが盗難された場合はどうする?
クレジットカードが盗難された場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡して利用を停止してもらいましょう。現代に流通しているクレジットカードはすべて盗難補償が付いており、連絡した日かrあ60日以内の不正利用については基本的に補償されます。
ただし、暗証番号が安易なもの(誕生日や電話番号の下4桁などをそのまま使っている)にしていた場合や、暗証番号を記したメモをクレジットカードと同じ財布に入れていた場合などは、盗難補償が適用されないことがあります。また、不正利用の犯人が家族、知人などの場合も同じです。
美味しい話は世の中に存在しない
ここまで見てきて下さった皆様はすでにお気づきかと思いますが、世の中に楽して大金を稼げる方法はまず存在しません。
簡単で誰にでもできるような仕事は必然的に稼ぎは少なくなりますし、逆に稼ぎが大きい仕事は必然的にリスクも要求される能力も大きくなります。簡単でしかも稼げる仕事は、詐欺か犯罪かどちらかなのです。
仮に楽して大金を稼げる方法が実在するとしても、それを知っている人は知らない赤の他人に教えようなどと思いません。自分でその方法を実践して利益を独占したほうが儲かるからです。
人手が必要な場合でも、信頼できる人以外は雇わないはずです。少なくとも、インターネットで顔も知らない相手を雇おうとは絶対にしないでしょう。
お金が必要な場合に備えてカードローン使えるようにしておこう
ただ、それでもどうしてもお金が必要になるケースは発生します。そのような場合に備えて、いつでも使えるカードローンを1枚発行しておくといいでしょう。カードローンの利用は犯罪ではありませんし、計画的に使っていけば金融機関からの評価も上がります。
もちろん、本来はローンなどせず、自分の稼ぎと貯金だけでやりくりするのが一番いいのですが、不意の出費というのを完全になくすことはできません。万が一の自体に備えてカードローンを用意しておけば、とりあえずは安心です。