借金で人生に絶望するのは間違っている

借金の返済で苦しんでいる方は少なくないかと思います。中には返済してもしても一向に元本が減らず、絶望に近い感情を抱いている方もいらっしゃることでしょう。

しかし、借金で人生に絶望するのは正しくありません。世の中の殆どの借金問題はさして苦しむことなく解決が可能だからです。どうにもならないと頭を抱える前に、まずは解決方法を探ってみましょう。

借金は合法的に少なくできる

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まず、すべての借金で絶望している人に知ってもらいたいのは、借金は合法的な手続きを行うだけで少なくできるということです。これを「債務整理」と言います。

債務整理と聞くと自己破産を思い浮かべられる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在の日本には「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4つの債務整理があります。

任意整理

任意整理は日本国内では最もよく利用されている債務整理で、弁護士や司法書士を通した私的な話し合いで借金を少なくする制度です。

私的な話し合いなので相手に応じてもらえない可能性もありますが、殆どの場合は応じてもらえます。借金を少なくしたら、その後は返済をしていきます。

特定調停

特定調停は簡易裁判所を通した話し合いで借金を少なくする制度です。弁護士に依頼せずとも行い易いのが特徴で、減額幅は任意整理と同じ程度です。

やはり応じてもらえない可能性もありますが、殆どの場合は応じてもらえます。借金を少なくしたら、その後は返済をしていきます。

個人再生

個人再生は裁判所を通して、借金の額を原則として5分の1に圧縮する制度です。任意整理や特定調停などと比べると、圧倒的に借金の減額幅が大きいのが魅力です。

5000万円以上の借金があるとできないなどの欠点もありますが、自宅を残しながら債務整理を行うことができます。

自己破産

自己破産は借金を0にする唯一の制度です。全ての債務整理の中で借金の圧縮幅が最も大きいのが最大のメリットです。一方で借金をした理由によっては免責が認められなかったり、20万円以上の財産は没収となったりするなどの欠点もあります。

この4つの債務整理制度を十分に活用すれば、借金返済で悩まされることはなくなります。最も借金の圧縮幅が小さい任意整理や特定調停でも、利用すればだいぶ支払いは楽になります。

もちろん、債務整理にはデメリットも有る(一定の期間借金ができなくなるなど)のですが、それを上回るメリットがあるので、借金で悩んでいる際には検討してみてください。

債務整理で人生を立て直し、幸せを掴んだ人はたくさんいます。あなたもその仲間入りを果たしましょう。

※こちらの診断で債務整理した時にいくら減額できるかわかります。

債務整理をしたくない場合は、おまとめローンを

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借金はかなり苦しいけれど、それでも債務整理はしたくないという方もいらっしゃるかと思います。

実際のところ自己破産以外の債務整理には大して大きいデメリットはないのですが、それでもしたくないという方もいらっしゃることでしょう。そんな方におすすめしたいのが、おまとめローンです。おまとめローンとは簡単にいえば、複数の債務を一本化するローンです。

まず、おまとめローンで借金をして、その借りたお金で複数の債務を一括返済します。次に、残されたおまとめローンの借金を返済していきます。これがおまとめローンの基本的な仕組みです。

おまとめローンの一番のメリットは、総返済額が安くなる可能性があることです。借入前の金利よりも低い金利で借りることができれば、総返済額は少なくなり、毎月の返済も楽になります。

おまとめローンは一般的に借入額が高額になるので、それにしたがって金利も低くなる傾向があります。

また、おまとめローンを利用すると、債務が一本化されるので返済日が月1回だけになり、返済計画が立てやすくなります。

多重債務があると返済日が月に何回もやって来るので心理的にもストレスになりますし、資金管理も複雑になります。

そんなことに限りある時間とエネルギーをとられるのはいいことではありません。おまとめローンを利用すれば、そうした無駄なことにかける時間を少なくできます。

このように様々な長所があるおまとめローンですが、一方でデメリットも有ります。一番のデメリットは、金利が低いところで借り換えないと何の意味もないということです。

おまとめローンの金利は一般的に低いですが、中には高い金利を設定しているところもあります。そうしたところからは借りないようにしましょう。

また、金利が低くても返済期間が伸びると利息がかさみ、総返済額が返って増えてしまうこともあります。多くの金融機関のウェブサイトで返済シミュレータが提供されているので、それを使って本当に返済額が少なくなるのか事前に確認してみましょう。

もう一つ大事なことがあります。おまとめローンは借入額が大きくなるので、審査もそれなりに厳しくなります。審査に通らないという場合は、債務整理を検討したほうが良いかもしれません。

※おまとめローンが通らない場合は借金の減額を考えましょう。

それでも筋を通したいのならば

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借金は自分の身から出た錆なのだから、債務整理などは利用せずにしっかりと自分の手で返済したい、という方もいらっしゃるかもしれません。

借りたものを返すという、アタリマエのことをきちんと遂行しようとする態度は立派ですが、だからといって無理をしすぎて生活が破綻してしまってはどうしようもありません。

返済が苦しくて生きていくのが辛い、絶望しか無いという場合は、無理をせず債務整理をすることをおすすめします。

幸いそこまで苦しんではいない、なんとか頑張れば返せそうだという場合は、借金を返し続けるという選択肢ももちろん有りです。ただし、返済の仕方を間違ってしまうといつまでたっても借金が減らずに余計に苦しみ続けることになるので注意が必要です。

まず、毎月の返済額をチェックしてみましょう。毎月の返済額は、できる範囲で大きくすべきです。毎月の返済額は当然、全額が元本の返済に充てられるわけではありません。何%かが利息の返済に充てられ、残りが元本に充当されます。

毎月の返済額が少ないと、返済額に対する利息の割合が大きく、元本の割合は小さくなってしまいます。これではいつまでたっても元本が減らず、返済は楽になりません。できる範囲で返済額を増やして、元本を早めに減らすようにしましょう。

また、資金に余裕ができた場合は、繰り上げ返済を行うといいでしょう。繰上返済とは、毎月の返済とは別に返済をすることです。繰り上げ返済に当てたお金は全額元本の返済に充てられるので、毎月の返済よりも元本を減らす効果が大きいです。

資金に余裕ができた時はどんどん繰り上げ返済を行っていきましょう。

ただし、生活がかつかつなときは無理して繰り上げ返済を行ってはいけません。繰り上げ返済を行っても、毎月の返済が免除されるわけではありません。

毎月の支払が滞ってしまうとその時点で遅延損害金が発生してしまいます。繰り上げ返済で元本を大きく減らして、その後遅延損害金をたくさん取られてしまうというのは本末転倒以外の何物でもありません。繰り上げ返済は必ず余裕を持って行うようにしましょう。

それからもう一つ大切なことがあります。借金返済中は決して追加で借りないということです。元本が減ってくると余裕ができたと勘違いしてしまいがちですが、それは間違いです。

余裕があるとは借金が1円もなくて、なおかつ資金に余裕がある状態のことを言います。借金が減ることはいいことですが、そうしている間に同学年の人たちは借金をすることなく着々と資産を増やし続けています。

そうした人に追いつきたいのならば、借金などしている場合ではありません。「借りては返し」は債権者の養分になるだけです。

意志が弱くて借金の誘惑から逃れられそうもない、という場合には、クレジットカードを破棄してしまってもいいでしょう。クレジットカードを裁断機で砕いたり、燃やしたりしてこの世から消滅させてしまうのです。

クレジットカードは再発行出来てしまうので意味が無いように思えるかもしれませんが、実は再発行には簡単な審査があります。過去に延滞がある場合、審査に受からない、つまりクレジットカードが再発行できない=借金ができなくなる可能性が高いです。

そうなれば借金を増やしてしまう可能性は0になります。その上で返済に邁進し、返済が終了したら解約を申し込みます。

解約の手続きはとっても簡単であっさりしています。審査もこのくらい簡単に済ませて欲しいと思ってしまうくらいです。解約手続きが終わると、手元にあるカードを安全に処分するように言われますが、この時点で処分してあるので特に自分から何かする必要はありません。

本来は解約→カード処分が正しい手続きなのですが、順番を逆にしてもカード会社にはバレませんし、特に問題はありません。

なお、借金がまだ残っている状態でカードの解約を申し込むと、残っている借金を一括で返済するように言われる可能性が高いです。

解約すれば借金もチャラになる、なんて甘い話は転がっていないのです。一括返済ができそうだという場合を除いて、解約をするのは後回しにした方がいいでしょう。

絶望は不要だが、反省は必要

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ここまで書いてきたとおり、借金問題を解決する方法は世の中にはたくさんあります。いくら借金があっても、それだけで絶望する必要は全く無いのです。

しかし、だからといって無反省なままでいていいわけではありません。返済に苦しむほど借金を作ってしまった原因は自分にあり、そのことについてはしっかりと反省しなければなりません。

もし借金を債務整理でなくしたり、あるいは完済できたら、その後はきちんと生活を立てなおして、借金ではなく貯金を作るようにしていきましょう。

借金を返済することができたならば、その後貯金をすることはそれほど難しくはありません。貯金ができれば結婚・住宅購入・投資など人生の選択肢の幅も広がりますし、何より人生に余裕ができます。一刻も早く借金とおさらばして、健全な生活を取り戻してください。

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