投資にも使えるブックメーカーについて徹底解説!

ブックメーカーが主催するギャンブルは、日本の公営ギャンブルなどよりも様々な点で魅力的です。日本ではあまり馴染みがないブックメーカーですが、イギリスを始めとする欧米諸国では比較的有名な存在です。

今回はブックメーカーの開催しているギャンブルから、その参加方法、安全性、合法性などを解説したいと思います。

ブックメーカーはなんでもギャンブルにする

ブックメーカーとは海外、主にイギリスで様々なギャンブルを開催している胴元の会社です。

主な対象はサッカー、野球、バスケットボールなどの各種スポーツですが、それ以外にもアメリカの大統領選挙、アカデミー賞受賞者、更には明日の天気など、ありとあらゆる「未来の出来事」が賭けの対象になっています。

ブックメーカーの魅力

ブックメーカーが主催するギャンブルには、様々な魅力があります。中でも代表的なものは以下の3つです。

控除率が低い

控除率とは、賭け金に対する胴元の取り分のことです。例えば、100ドル賭けて平均で95ドル戻ってくるギャンブルの場合、控除率は(100-95)÷100=0.05≒5%となります。

ブックメーカーのギャンブルの控除率は予め定まっていないことが多い(理由は後述)のですが、結果的な控除率は2~5%前後に落ち着くことが多いです。

日本のパチンコの控除率が15%前後、競馬が20%前後、宝くじが50%以上なのと比べると、非常に良心的な設定になっています。そうは言っても控除率がプラスである以上長期的には参加者が負けることになるのでは?と思われるかもしれませんが、参加者の中には予想が上手い人も居れば下手な人もいます。

下手な人は控除率以上に負けていますが、上手い人はトータルをプラスにしています。中には投資の対象としてブックメーカーを利用している人達もいるほどです。

様々な分野が賭けの対象になっているため、自分の得意分野で勝負できる

ブックメーカーはありとあらゆる事象をギャンブルの対象にしています。メインはスポーツですが、各国で行われる選挙、ハリウッド俳優の次回出演作での役どころ、有名人カップルの結婚、ノーベル賞受賞者、果ては明日の天気までが賭けの対象です。

人にはそれぞれ得意分野があり、その得意分野で勝負すれば、勝率を上げることが出来ます。

インターネット環境があれば誰でも参加ができる

かつてはブックメーカーが主催するギャンブルに参加するためには、ブックメーカーが合法とされている国や地域まで直接行くしかありませんでした。

しかし、最近はオンラインでの参加を受け付けている日本語対応済みのブックメーカーが増えてきており、自宅に居ながら気軽に参加することが可能になりました。

ブックメーカーのデメリット

このように日本の公営ギャンブルと比べて様々な魅力があるブックメーカーですが、一方でデメリットもあります。

合法ではない(違法でもない)

日本でブックメーカーの主催するギャンブルに参加することは、合法でも違法でもありません。そもそも海外のギャンブルサイトに関する法律が存在しないからです。弁護士ドットコムでは、賭博罪にくわしい津田岳宏弁護士が以下のように解説しています。

「賭博罪は風紀に対する罪とされています。その違法性の多寡は『公然性』の多寡に関わります。

日本国が明治時代、刑法を作る際に参考にしたドイツ刑法では、非公然の単純賭博は不可罰でした。そして、日本でも明治23年の刑法草案段階では『公ノ場所』でされる賭博のみを処罰する案でした」

「自宅でこっそり参加する分には、公然性は皆無です。また、上記のように違法かどうかも明確でないので、いきなり逮捕される可能性はほぼゼロといっていいでしょう」

違法かどうかが明確でない以上いきなり逮捕されることはまず考えられませんが、あくまでも参加は自己責任で……ということになりそうです。

面倒なことになっても困るので、SNSなどでブックメーカーを利用していることをひけらかすのは避けたほうがいいでしょう。

お金をかけて配当を受け取るのが大変

ブックメーカーは海外の企業ですから、入出金には海外口座が必要になります。以前はネッテラーという口座が便利でしたが、2016年9月より日本では利用できなくなってしまいました。現在使える海外口座の中でも最も利便性が高いと思われるのは「エントロペイ」と呼ばれる海外口座です。

エントロペイの口座クレジットカードで入金し、そのお金をブックメーカーに賭けます。VISAカード加盟店ならばどこでも利用できる便利さと、プリペイド故に使いすぎることがない安全性が売りで、世界中で使われています。

ブックメーカーの主催するギャンブルに勝った場合、エントロペイ口座にお金が振り込まれます。このお金を直接日本円で出勤するのは不可能なので、まずはエコペイ図という海外口座に送金します。エコペイズに入金されたお金は、日本円で引き出すことが可能です。

まとめると、入金時には

日本のクレジットカード→エントロペイ→ブックメーカー

出勤時には

ブックメーカー→エントロペイ→エコペイズ→出金

という流れでお金をやり取りすることになります。実際にお金を掛けて配当を受け取るのに意外と手間がかかることがお分かりいただけたかと思います。特にエントロペイは日本語未対応なので、英語が全くだめな人にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。「エントロペイ 開設方法」などで検索すると、日本語で丁寧に口座開設方法が解説されたWebサイトがいくつか出てくるはずですので、そちらを参考にしてみましょう。

ブックメーカーは信頼できる?

ブックメーカーを初めて利用する上で心配なのが、本当に配当を受けられるのか、ということですね。せっかく予想を的中させても、お金を持ち逃げされてしまっては全く意味がありません。

結論から言えばほとんどのブックメーカーは、勝てば最初に約束した配当を返してくれる優良業者ですが、中には詐欺的な業者もあります。ブックメーカーの質を見分ける上で重要になるのが、そのブックメーカーのライセンス取得地と開始年数です。

ライセンス取得地はジブラルタルがおすすめ

ブックメーカーが合法とされている国や地域は複数ありますが、その審査の難易度は国や地域ごとに違います。審査が厳しい国や地域で営業しているブックメーカーは、それだけ信頼できる可能性が高いです

。現時点で最も審査が厳しいと言われているのはイギリス領のジブラルタルです。信頼性、安全性を求めるのならば、ジブラルタルをライセンス取得地としているブックメーカーを選ぶようにしましょう。

営業年数

悪質なブックメーカーは一般的に設立と倒産を繰り返すため、営業年数が短くなりがちです。逆に優良なブックメーカーは長期間に渡り経営されるため、営業年数は長くなります。営業年数が10年以上あるブックメーカーは、まず信頼できると考えて間違いないでしょう。

ブックメーカーの配当

ブックメーカーが主催するギャンブルに勝利すると、配当を受け取れます。配当倍率の決め方にはバリュミチュエル方式ブックメーカー方式があります。殆どのブックメーカーはブックメーカー方式を採用しています。

バリュミチュエル方式の決まり方

バリュミチュエル方式とは、胴元が一定の控除率に基づいた利益を受け取れるように、配当が調整される仕組みのことです。日本の公営ギャンブル(競馬、競輪など)ではこの仕組みが採用されています。

具体的な例をもとに考えてみましょう。控除率10%で、3頭の馬が出走し、トップを当てると配当がもらえるルールの競馬について考えてみます。参加者は1口100円で出走するいずれかの馬に賭けます。

  • 馬A:600人(6万円)
  • 馬B:300人(3万円)
  • 馬C:100人(1万円)

この場合、賭け金の総額が10万円なので、10万円×10%=1万円が胴元の取り分となり、残りの9万円を当選者で均等に割ります。

仮に馬Aがトップになった場合、馬Aに賭けていた人は9万円÷600人=150円を配当として受け取れます。100円が150円になったので、配当倍率は1.5倍です。

馬Bがトップになった場合、馬Bに賭けていた人は9万円÷300人=300円を配当として受け取れます。100円が300円になったので、配当倍率は3.0倍です。

馬Cがトップになった場合、馬Cに賭けていた人は9万円÷100人=900円を配当として受け取れます。100円が900円になったので、配当倍率は9.0倍です。

この方式を採用している場合、どうもとはどの馬が1位になろうが必ず売上の10%を利益として懐に収められます。長期的には胴元が必ず活用に設計されているのが、バリュミチュエル方式の特徴です。

また、この方式では原則として、売上が確定するまで倍率は確定しません。

ブックメーカー方式

ブックメーカー方式とは、ブックメーカーが事前に独自の配当倍率を公表する仕組みです。

ブックメーカーがどのような配当倍率を設定するかは自由ですが、配当倍率を高くしすぎるとブックメーカーが損をします。かと言って低くしすぎると他のブックメーカーに参加者が流れてしまいます。高すぎず低すぎずの配当倍率をつけられるかがブックメーカー各社の腕の見せ所です。

ブックメーカー方式では控除率が事前に設定されません。ギャンブルの対象になったスポーツや選挙の結果が出るまで、ブックメーカーの控除率がいくらになるかは誰にもわからないのです。結果次第では控除率がマイナスになる(ブックメーカーにとって赤字になる)ということもありえます。

また、ブックメーカー方式の場合、配当倍率は常に変動します。試合の1週間前と前日で配当倍率が大きく異る、なんてことはざらにあります。例えば、AチームとBチームのサッカーの試合で、Aチームの主力が試合3日前に出場が難しくなるほどの怪我をしてしまった場合は、Aチームの配当倍率が上がり、Bチームの配当倍率が下がります。

しかし、適用されるのは賭けた時点での配当倍率なので、例えば試合の1週間前に賭けた人は、試合の前日に大きく倍率が変動しようが全く影響を受けません。

断然儲かるのはブックメーカー方式

バリュミチュエル方式とブックメーカー方式では、後者のほうが参加者に大きなチャンスがあります。

一つ目の理由はもちろん「控除率が予め決まっていないから」ですが、もう一つの理由は「ブックメーカーごとにオッズが違うから」です。この違いを活かしてリスクなく儲ける手法を「アービトラージ」といいます。

アービトラージでリスクなく儲ける手法とは?

具体的な例をもとに考えてみたいと思います。ギャンブルの対象にするのはサッカーのイングランド-イタリア戦です。話を簡単にするために、引き分けはないものとします。

  • ブックメーカーA社は、イングランド2.1倍、イタリア1.9倍という配当倍率を提示しています。
  • ブックメーカーB社は、イングランド1.8倍、イタリア2.2倍という配当倍率を提示しています。

この場合、ブックメーカーA社で1000ドルイングランドに賭け、ブックメーカーB社でイタリアに1000ドル賭けると、必ず儲かります。

仮にイングランドが勝った場合、ブックメーカーA社から1000ドル×2.1=2100ドルを受け取れます。2000ドル使って2100ドル得たので、差し引き100ドルのプラスです。

仮にイタリアが勝った場合、ブックメーカーB社から1000ドル×2.2=2200ドルを受け取れます。2000ドル使って2200ドル得たので、差し引き200ドルのプラスです。

ブックメーカーで大儲けした人たち

ブックメーカーの魅力は、ときに大金を得られる可能性があることです。ブックメーカー方式を採用するブックメーカーは基本的に、「将来高い確率で起こりそうなこと」の配当倍率を低く、「将来まず起こらなそうなこと」の配当倍率を高く設定します。

しかし、実際にはブックメーカーの思惑を超えて「将来まず起こらなそうなこと」が起こることが多々あり、そのたびに誰かが大儲けしています。

トランプ大統領に180万円を賭けて大儲けした男性

記憶にも新しい2016年11月のアメリカ大統領選挙。下馬評ではヒラリー・クリントン氏が優位とされることが多く、ブックメーカーの殆どはヒラリー・クリントン氏を1.2~1.5倍、ドナルド・トランプ氏を3~8倍程度に設定していました。

しかし、結果は皆さんも御存知の通りドナルド・トランプ氏の勝利に終わりました。

この選挙で大儲けしたのが、アメリカからは遠く離れたイギリス・ノッティンガムに住むアシュリー・ブラウンさんです。

ブラウンさんは地元のブックメーカーでトランプ氏の勝利に約180万円を賭け、配当として約1200万円を受け取りました。獲得した賞金の大部分は「貯金する」そうで、普段はギャンブルをやらないというブラウンさんの堅実な姿勢が見て取れます。

レスター優勝で5000倍の配当を手にした人たち

イングランドのサッカーのトップディビジョンであるサッカープレミアリーグ。2015-2016のシーズン、岡崎選手らも所属するレスターは、前年度は2部降格の危機をどうにか凌いだチームであり、あまり期待されていませんでした。

ブックメーカーもレスターが優勝するとは露ほども想像していなかったらしく、イギリスの大手ブックメーカーウィリアムヒルはレスター優勝に5001倍の配当倍率をつけました。

「ネッシーが実在すると証明される」の配当倍率が500倍だったことを考えると、以下に期待されていなかったかがわかります。

しかし、実際にはレスターは圧倒的な強さで終始トップに立ち、最終節を待たずして見事優勝。これによりウィリアム・ヒル社はレスターに賭けていた25人(うち日本人1人)に対して、合計で売上総額の4倍に近い配当を配る羽目になったのだとか。

仮に賭けた金額が1ドル(約120円)でも5000ドル(約60万ドル)担って返ってくるのですから驚きというほかはありません。

実際に勝敗を予想してみよう

ここからはブックメーカーで賭けの対象になっている様々な事象について解説していきたいと思います。ブックメーカーは前述のとおり様々な事象を賭けの対象としていますが、ここでは初心者でも比較的予想が立てやすいスポーツのみを取り上げます。具体的には

  • サッカー
  • 野球
  • テニス
  • 相撲

の4つの競技の賭け方を考えていきたいと思います。

サッカーの賭け方

サッカーはブックメーカーの本場である欧米ではもちろん、日本でも人気が高いスポーツです。

ブックメーカーによって賭けの対象は異なりますが、最大手のウィリアムヒルはイタリア、ドイツ、オーストリア、フランス、日本、韓国、パラグアイ、トルコなどの各国のリーグやワールドカップの試合を対象にしています。多くのブックメーカーでは日本の試合も対象となっているので、海外サッカーには詳しくないという人でも気軽に参加できます。

賭け方はある1試合を取り上げて、どちらのチームが勝つか(あるいは引き分けるか)を予想するのが最も一般的ですが、それ以外にも仮想のハンデを設定するもの、試合終了時のスコアを完璧に的中させるもの、試合の総得点が幾つになるのかを的中させるものなどがあります。

ブックメーカーによっては、独自の賭け方を導入しているところもあります。代表的な賭け方を幾つか紹介します。

賭け方 概要
3way (スリーウェイ) ホームが勝つか、アウェイが勝つか、ドローになるかの3択による勝敗予想です。最もオーソドックスなもので、選択肢が少ないため全体的に倍率は低くなります。
Draw no bet (ドローノーベット) ホームが勝つか、アウェイが勝つかの2択による勝敗予想です。ドローだった場合はその試合自体がなかったもととなり、どちらに賭けた人も賭け金が帰ってきます。
Asian handicap (アジアンハンディキャップ) ハンデとしてアウェイもしくはホームのチームに得点を付け足した場合、勝つのはどちらかを予想するものです。

例えば、ブラジル-日本の試合で日本に1.5のハンデが与えられたとします。実際の試合結果が「ブラジル1-0日本」の場合、日本に与えられたハンデは1.5ですので、「ブラジル1-1.5日本」となり、日本の勝ちとなります。

実際の試合結果が「ブラジル3-0日本」だった場合、日本に与えられたハンデは1.5ですので、「ブラジル3-1.5日本」となり、ブラジルの勝ちとなります。

 Correct score (コレクトスコア)  試合終了時のスコアを完璧に予想するものです。的中させるのは至難の業ですが、その分配当倍率も高くなります。
 Goal line(over/under) (ゴールライン オーバー/アンダー)  ある試合の総得点が、ブックメーカーの示した点数を上回るか、下回るかを予想するものです。

野球の賭け方

野球は、日本やアメリカ、韓国、中南米諸国では盛んなスポーツです。ブックメーカーによって賭けの対象は異なりますが、アメリカメジャーリーグ、日本のプロ野球あたりはほぼすべての大手ブックメーカーで賭けの対象となっています。

賭け方はある1試合を取り上げて、どちらのチームが勝つか(あるいは引き分けるか)を予想するのが最も一般的ですが、それ以外にも仮想のハンデを設定するもの、ゲームの前半で試合がどう動くかを予想するもの、試合の総得点が幾つになるのかを的中させるものなどがあります。

ブックメーカーによっては、独自の賭け方を導入しているところもあります。代表的な賭け方を幾つか紹介します。

賭け方 概要
Money Line (マネーライン) ホームが勝つか、アウェイが勝つかの2択による勝敗予想です。ドローだった場合はその試合自体がなかったもととなり、どちらに賭けた人も賭け金が帰ってきます。
Run Line (ランライン) ハンデとしてアウェイもしくはホームのチームに得点を付け足した場合、勝つのはどちらかを予想するものです。

例えば、横浜DeNAベイスターズ-阪神タイガースの試合で阪神タイガースに1.5のハンデが与えられたとします。実際の試合結果が「横浜1-0阪神」の場合、阪神に与えられたハンデは1.5ですので、「横浜1-1.5阪神」となり、阪神の勝ちとなります。

実際の試合結果が「横浜3-1阪神」だった場合、阪神に与えられたハンデは1.5ですので、「横浜3-2.5阪神」となり、横浜の勝ちとなります。

1st Half Money Line / Over/Under ゲームの1回から5回までを前半として切り取り、その間の勝敗やスコアを予想するものです。
Total RunあるいはGame Totals (トータルランあるいはゲームトータルズ)  ある試合の総得点が、ブックメーカーの示した点数を上回るか、下回るかを予想するものです。

テニスの賭け方

テニスは日本ではそこまでメジャーなスポーツというわけではありませんが、欧米などでは広く愛されているスポーツです。ブックメーカーによって賭けの対象は異なりますが、全仏オープンやウィンブルドンなど、重要な大会の試合はほぼ全てが対象になると言っても過言ではないでしょう。

賭け方はある1試合を取り上げて、どちらのチームが勝つか(あるいは引き分けるか)を予想するのが最も一般的ですが、それ以外にも仮想のハンデを設定するもの、ゲームの前半で試合がどう動くかを予想するもの、試合の総得点が幾つになるのかを的中させるものなどがあります。

ブックメーカーによっては、独自の賭け方を導入しているところもあります。代表的な賭け方を幾つか紹介します。

賭け方 概要
To Win Match (トゥ ウィン マッチ) どちらが勝つかを予想する、最も基本的な賭け方です。
 First Set Winner (ファースト セット ウィナー)  最初のセットをどちらの先取が取るかを予想する賭け方です。
 Tie Break in First Set (タイブレーク イン ファースト セット)  1セット目にタイブレークが発生するかしないかを予想するものです。
 1st Set Total Games  1セット目のゲーム数が、ブックメーカーの提示した数を上回るか下回るかを予想するものです。
 Tournament winner/To Win Outright (トーナメントウィナー/トゥ ウィン アウトライト)  トーナメント形式の大会において、優勝者を予想するものです。

大相撲の賭け方

今のところ大相撲に賭けられるのはマラソンベットというブックメーカーのみです。大相撲が賭けの対象として優秀な点は、マラソンベットの運営会社が海外の会社であるゆえに相撲の特性を十分理解していないらしく、たまに実力や状態から考えると適切ではない配当倍率が設定されることです。

例えば実力や過去の対戦相手は5分5分に近いのに一方の倍率が妙に高くなっていたり、というようなことが、大相撲の世界ではありえます。

賭け方は原則として「ある取り組みの勝敗を当てるもの」と「その場所の優勝力士を当てるもの」の2種類しかありません。ちなみに、つい先日終了したばかりの2017年5月場所における主な力士の配当倍率は以下の通りでした。

  • 白鵬:2.25倍
  • 稀勢の里:2.50倍
  • 日馬富士:5.00倍
  • 鶴竜:6.00倍
  • 照ノ富士:6.00倍
  • 豪栄道:13.00倍
  • 琴奨菊:21.00倍
  • 高安:23.00倍

実際に優勝したのは1番倍率が低い白鵬だったため、マラソンベットの運営は今頃ホッとしてるでしょう。

ちなみに、大相撲の優勝が最も難しくなる、つまり番狂わせが出やすいのは、土俵上の世代交代が進むときです。4横綱がわずか1年の間に引退した平成3年5月場所~平成4年5月場所にかけて、琴富士、琴錦、貴花田と実に3人の力士が平幕優勝を果たしています。

通常、平幕優勝は数年に1度出るものであるということを考えると、コレは異例の数字と言えます。

現在の上位陣力士は照ノ富士と高安を除けばいずれも体に型が出始める30を越しており、世代交代はそう遠くない未来に起こるものと思われます。

まとめ

  • ブックメーカーはありとあらゆる事象を賭けの対象にする
  • ブックメーカー主催のギャンブルは日本の公営ギャンブルよりも控除率が少なく、儲けやすい
  • 現在は合法でも違法でもないので、ブックメーカーを利用していることは口にしないほうが良い
  • 厳しい審査に通過し、営業年数が長いブックメーカーは信頼性が高い

ブックメーカー主催のギャンブルに参加するのは、決して難しいことではありません。まずは参加するところから始めてみてください。