「カードローン+審査+甘い」という検索ワードで来られた皆さんに残念なお知らせがあります。審査が甘いカードローンは、闇金が運営している可能性が極めて高いです。
目次
正規の金融機関の審査は甘くない!
銀行と比べて、消費者金融は審査が甘いという話を聞いたことがある方は少なくないでしょう。確かに、銀行よりも消費者金融のほうが審査が比較的簡単なのは確かです。
しかし、消費者金融にもしっかりとした審査のルールというものがあり、その基準を満たした人にしか貸し出しません。あくまでも銀行と比べると多少借りやすいというだけであって、審査が甘いとまではとても言えません。
例えば、大手消費者金融のプロミスの審査合格率は、だいたいいつも40%前後です。これは消費者金融としては若干高めの数字であり、30%台がデフォルトという消費者金融も少なくありません。
仮に消費者金融全体の審査合格率が35%だとすると、3人に2人は審査に落ちている計算になります。これでは審査が甘いとはとても言えないでしょう。
闇金の宣伝文句につられてはいけない
一方で、世の中には「ブラックOK」「無審査」といったような、誰でもお金を借りられるかのような宣伝文句を使っている消費者金融もあります。
一般の消費者金融の審査に合格できない人にとってこうした宣伝文句は非常に魅力的に写るのかもしれませんが、こうした消費者金融は間違いなく闇金であると言っても過言ではないでしょう。
闇金は一見魅力的な低金利で消費者を釣っておいて、その後異常な取り立てと高金利で追い詰めて来るのが常套手段です。どんなに困窮していても、絶対に利用してはいけません。
闇金で借りるとどういう事態が起こるか
闇金業者とは、簡単に言えば違法な金利や違法な取り立てをしてくる消費者金融のことです。まず、金利は正規の金融機関とは比べ物にならないくらい高いです。
「トイチ」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、トイチとは10日で1割のことです。トイチを年利で直すと365%になりますが、これは利息制限法を大幅に上回る金利です。
到底認められるものではありませんし、こういう契約は無効になるのですが、闇金業者は当然そんなことは気にしません。
そして、取り立てでは恐喝・詐欺まがいの手法を当たり前のように使ってきます。完済しようとすると脅しにあう、というのはもちろんのこと、やっとの思いで完済したとしても再度勝手に振り込んできて利息の支払いを要求してくることもあります。
職場に押しかけてきたり、夜中に家に押しかけてきたり、ということも珍しくありません。闇金とは絶対に付き合ってはいけないのです。
闇金を利用すると家庭が崩壊する……かも
闇金は通常、利用者に対して数万円程度の小口融資を行います。なぜ小口融資かというと、返済ができないリスクが高いからです。闇金に集まるのは、正規の銀行や消費者金融が相手にしないような多重債務者ばかりです。
こうした人に貸すと貸し倒れのリスクが有ることは、闇金側の人間も重々理解しています。こうした人に多額のお金を貸し出しても回収不能になる恐れがあります。なので最初は小口融資で様子を見る、というわけです。
小口融資と言えども、闇金利用者にとっては大きな額です。小学の借り入れでも金利は高くなるため、殆どの利用者はいずれ返済が滞ります。返済が滞ったときの取り立ては非常に厳しく、親、兄弟、職場などありとあらゆるところに押しかけて返済を迫ってきます。
闇金からすればこの時点で最初に貸した分はすでに回収済みなので、後は絞れるだけ絞ろうとしてきます。闇金を利用したがために、家庭が崩壊したり、自殺に至ったりしたケースも少なくありません。そうならないためにも、闇金は絶対に利用してはいけません。
闇金の見分け方
世の中にはたくさんの闇金がありますが、それを見分けるのはそれほど難しくありません。人並みに警戒心を持てば、闇金を避けること自体はそれほど難しくはありません。
貸金業登録番号
消費者金融業を営む場合は、国から認可を受ける必要があります。認可を受けた消費者金融には、貸金業登録番号が付与されます。正規の消費者金融は、必ず貸金業登録番号を持っています。
逆に言えば、貸金業登録番号を持っていない消費者金融は全て闇金であるということです。
しかし、中には正規の登録を済ませた上で違法な貸し方をしたり、あるいはでっちあげの登録番号をホームページに記載することもあるので、たとえ貸金業登録番号を持っていたとしても安心はできません。
もしも怪しい消費者金融を見つけた場合は、まずは登録番号の()内の数字を確認してみましょう。これは営業年数を示すもので、数字が大きいほど営業年数が長いことを示しています。
営業年数が長いということはそれだけトラブルを起こさずに営業を続けてきたということであり、正規の消費者金融である可能性が高いです。
逆に営業年数が短い場合は、設立即廃業を繰り返す消費者金融である可能性が高いです。念のため、()内の数字が1の消費者金融からは借りないほうがいいでしょう。
次に、登録番号を検索エンジンで検索してみましょう。もち何もヒットしなかったり、別の消費者金融がヒットしたりした場合は、その登録番号はでっちあげである可能性が高いです。こうした消費者金融は利用しないようにしましょう。
リンク:貸金業登録番号検索入力ページ
日本貸金業協会
日本貸金業協会は、貸金業階の自主規制機関の一つです。基本規則の制定、相談対応、監査の実施などを主な業務としています。日本貸金業協会への加入は義務ではありませんが、大手の消費者金融はほとんどが加入しています。
一方で消費者金融の加入率は低く、全体での加入率は60%前後に留まっています。
日本貸金業協会に加入すると、会員番号が発行されます。日本貸金業協会に加入している金融機関は安全と見て間違いないでしょう。ただし、こちらも詐称の可能性がないとはいえないので、念のため検索エンジンで検索することをおすすめします。
広告
闇金は違法業者だから広告はあまり出さない、という認識は間違いです。最近の闇金はむしろ広告活動を非常に熱心に行っています。闇金の広告の特徴として、審査が甘い、多重債務者でもOK,信じられないくらいの低金利を歌っていることが挙げられます。
これらの経営方針は通常の消費者金融とは真逆です。通常の消費者金融の審査は前述の通り合格率が30%台と決して甘くはないですし、多重債務者に対しては貸出を行いませんし、金利は利息制限法の上限近くであることが多いです。
なぜかというと、貸したお金を回収できないと困るからです。金利を高く設定するのも、貸し倒れで出た損失を穴埋めするためです。
消費者金融は貸したお金を回収できなくなることをそもそも想定していません。どんな手段を使ってでも回収する気があるからです。通常では考えられないくらい魅力的な広告を打ち出している金融機関は、まず闇金であると考えてもらって間違いないでしょう。
年金担保金融
年金担保金融とは、年金や児童手当、生活保護などを担保にしてお金を貸し出す闇金のことです。本来、これらを担保にするのは法律で禁じられています。
中には年金を担保に出来る福祉医療機構を語って勧誘してくることもあります。そもそも消費者金融は通常担保を求めてきません。こうした担保を求めてくる消費者金融は100%闇金なので、絶対に借りないで下さい。
社名と住所
闇金の多くは、大手の消費者金融や銀行とよく似た紛らわしい名前をつけています。何処かで聞いたことがあるような社名だからと言って、油断してはいけません。その企業が本当に信頼できると分かる前に、必ず社名で検索しましょう。
また、住所表記があるからと言って安心してはいけません。会社が実際には所在地がない可能性もあるからです。住所でも検索することを心がけましょう。
090金融
消費者金融が貸金業を行う上では、必ず固定電話を用意する必要がありますが、闇金の中には携帯電話だけで営業をするところが少なくありません。このような金融機関は090金融と呼ばれます。
携帯電話に連絡をすると待ち合わせ場所を指定されて、法外な高金利での契約をさせられることが多いです。広告に携帯電話番号が書いてある消費者金融は間違いなく闇金なので、利用してはいけません。
ソフト闇金
闇金と聞くといかにもヤクザっぽい人が取り立てに来るイメージがありますが、最近はそうした闇金とは違う、一見優しく親身に接してくれるソフト闇金が増えてきています。
結局のところやっていることは闇金業なのですが、対応が物腰柔らかなため、気づかずに利用し続けてしまう人も少なくないようです。
闇金を利用してしまったらどうする?
闇金と気づかずに利用してしまった場合、利息はもちろん、元金についても返済する必要はありません。しかし、闇金はあの手この手で取り立ててこようとするので、取り立てを無視し続けるというのは非常に難しいでしょう。
取り立てを止めたいのならば、弁護士の手を借りる必要があります。すでに闇金から暴力や脅迫を受けている場合は警察も頼りになりますが、証拠がないと動かないことが多いです。
お金を払わない
闇金を相手に戦う上で最も大切なことは、1円たりともお金を払う姿勢を見せないことです。闇金の目的は言うまでもなく、債務者からお金を搾り取ることです。一切お金を払う姿勢を見せなければ、多くの闇金は手を引いていきます。
闇金は規模があまり大きくないところでも100人以上の顧客を抱えていることがほとんどであるため、1人の債務者にそれほど固執しません。
彼らは返そうとしない債務者相手にいつまでも粘るより、返そうとしている債務者から搾り取ったほうが効率的だと理解しています。中には「後1万円払えば手を引く」と言った感じで払わせようとしてくるかと思いますが、そうした話には絶対に応じてはいけません。
取り立てを止める
闇金利用者が最も強く望むのは、取り立ての停止です。依頼を受けた弁護士は、弁護士が介入することを闇金に知らせる「受任通知」を闇金に送付します。闇金の中には、この受任通知を受け取っただけで取り立て行為をあっさり殺めるところが少なくありません。
最近の闇金はかなり知恵が回るので、弁護士相手に戦っても勝てないことがわかっているのです。もし無理やり取り立てをして警察に介入されたら闇金自体が崩壊してしまう可能性が高く、殆どの闇金はそんな無茶をしません。
しかし、一部の闇金は弁護士の介入を知ってもなお、無視して取り立て屋イラやガセを続けることがあります。このような場合、弁護士は取り立てが止むまで何度も強く命じます。
そしてそれと同時に警察への情報提供や口座の凍結などの手続きを進めて、闇金に対して圧力をかけていきます。闇金が強硬な態度に出てきているときはむしろチャンスで、相手の組織を崩壊させる可能性が高まります。
口座を凍結させる
闇金は通常、貸付や返済に他人の銀行口座を利用しています。闇金にとって銀行口座は不正に得たお金をプールしておくものであり、この口座を凍結させることは闇金の息の根を止めることと言っても過言ではありません。
弁護士は被害者の情報をもとに銀行に働きかけて、口座を凍結させます。
警察への情報提供
闇金が最も恐れるのは警察の取締です。そのため、弁護士は警察に対して積極的に情報提供を行います。多くの闇金は万が一の自体に備えて契約書などを用意していないところが多く、債務者の口頭での回答が主な証拠となります。
口頭だけでは証拠として弱いので、できれば隠し撮りなどで音声や動画などの証拠を押さえておくことをおすすめします。
審査が甘くないカードローンに合格する方法
ここまでは闇金の見分け方や対処法を主に説明してきましたが、ここからは正規の消費者金融の審査にどうやって通るかについて考えていきたいと思います。
正規の消費者金融は闇金と違ってブラックOKではありませんし、多重債務者に貸し出すことはありません。審査の前には必ず準備をして、合格に向けての道筋を作っておく必要があります。
審査に落ちる条件
まず、消費者金融の審査は通常、無職(専業主婦含む)では絶対に合格できません。正社員でも契約社員でも自営業でもアルバイトでもなんでもいいので、まずは職に就く必要があります。
また、過去5年以内に返済事故を起こしている場合もまず合格できません。返済事故とは返済遅れや債務整理などのことです。
こうした情報は信用情報機関という民間会社のデータベースにまとめられており、消費者金融は審査の際にそのデータベースにアクセスすることができます。
つまり、消費者金融は申込者の事故情報を調べることが出来るのです。こうした事故情報は通常5年から10年で消去されますが、事故情報が残っている限り審査に合格することはまず不可能です。
中には延滞が解消されていれば審査の対象とする金融機関もありますが、ごく少数です。
それから、他者からの借入額が多すぎる場合も審査には合格できません。消費者金融などの貸金業者は、申込者の年収の3分の1以上を貸し出してはいけないという決まりがあります。
これを総量規制と言います。総量規制に違反した場合消費者金融には罰則が与えられるため、消費者金融は総量規制を遵守します。
また、借入件数が多すぎる場合も審査には合格できません。基準は消費者金融によってまちまちですが、厳しいところでは3社、比較的ゆるいところでも5社以上の借り入れがある場合は即座に審査落ちとなることが多いです。
契約しているだけで借入れしていない場合は、基本的に借入件数にカウントされません。
収入は多寡よりも安定性が大事
収入に関してはその多寡ももちろんチェックの対象になりますが、どちらかと言うとその安定性が重視されることが多いです。
殆どの消費者金融は、毎月1回以上の収入があることを借り入れの条件としています。ただし、収入があっても投資による収入や不動産収入などは安定収入と認められないことがあります。
雇用形態については、正社員が一番いいことはいうまでもありませんが、契約社員や派遣社員、アルバイト、自営業などでもそれだけで審査に落ちることはありません。勤続年数は1年以上が望ましいですが、それ以下でも審査に通ることは可能です。
それよりも収入の安定性のほうが重視されます。ただし、正社員であっても勤務先が詐欺害者など反社会的な団体である場合は審査に落ちます。また、消費者金融によっては、風俗業や水商売などの収入が安定しない人は一律審査落ちとすることもあります。
嘘を記入すると審査に落ちる
申込時に嘘を記入すると、どこの金融機関でも審査には通りません。名義を偽ったり、収入を多く申告したりしても、それはいずれバレます。正直に申告することが大切でです。
カードローンの審査に通らないなら債務整理も視野に
カードローンの審査にどうしても通らない、でもお金は借りたい、という場合は、本人が気がついていないだけですでに家計は火の車である可能性が非常に高いです。そのような状況で無理に借り入れをしようとしても成功しません。
このような場合は、債務整理を検討した方がいいでしょう。債務整理をすれば、現在の債務が大幅に減るか、あるいはチャラになります。
もちろん、債務整理には相応のデメリット(いわゆるブラックリストに掲載される、自己破産の場合は20万円以上の資産が没収になる)もありますが、それを上回るメリットがあります。返済が苦しいという場合は、まずは債務整理を検討してみて下さい。