最終面接に落ちた時のショックはものすごく大きいです。
まだ採用は決まっていないと自分に言い聞かせつつも、着々と出勤初日に向けて心の準備をしていたり、新しい環境に早く馴染まなくては!と決意を固めていたりと、既に転職活動を終えた気分になるものですから・・・。
それらが全て消えてしまう上に、再び転職活動に立ち向かわなくていけないという現実。やる気や自信を失ってしまうのも無理はありません。
ですが、転職活動は諦めるか、突き進むかの二択だけ。お休みする時間はありません。気持ちを切り替えて次の面接へ向けて準備していきましょう。
最終面接までいけた・・・つまりは、スキルや経験はクリアしているということです。そこは自信を持ってください!
ここでは、最終面接に落ちた理由、そして今度こそ採用してもらうための対策についてお話します。
あなたが落ちたのは何故?考えられる理由
最終面接に落ちる理由はいくつか考えられます。一次や二次だったらそこまで重視されなかったことなのに、最終面接となったら話は別・・・なんて場合もあります。
よく挙げられるのは次の理由です。
●熱意が伝わらなかったから
●マナーや礼儀を大事にしなかったから
●会社の価値観に合わないと判断されたから
●会社に都合に合わせてばかりだったから
●採用の決め手となる要素がなかったから 等
緊張し過ぎていたから受け答えに失敗してしまった、マナーや礼儀を忘れて失礼なことをしてしまったというのは自覚もあるでしょうから、落ちた理由を探すまでもないと思います。気持ちを切り替えて、次の面接には同じ失敗がないよう準備していくだけです。
また、あなたにとっては重要ではないと思えるようなことも、面接官にとっては採用の決め手となったりその逆になったりすることもあります。
特に大切なポイントを見ていきましょう。
熱意は、最終面接ほど重要になる
最終面接までいけたら、熱意を表現できる人が有利になるのは間違いありません。
一次・二次面接の通過者はあなた以外にもいます。一人しか採用されないとして、求職者たちの能力がほぼ同じだったら、熱意のある人材が欲しいと思うのはごく自然な流れです。
最終面接は社長や役員が担当するのが普通ですから、彼らの年齢を考えても、熱意が重要になるのは想像できます。「骨のありそうなヤツだ」と思われるには、多少空回りした感があってもやる気や根性といったメラメラしたものを見せるのが一番伝わりやすいです。
それに、社長や役員ともなると会社に対する思い入れも強いはずです。自分の意志を引き継いでくれそうな人に働いて欲しいという考えも少しはあるでしょう。
失敗したくない、恥をかきたくないと思うと、ついクールに振る舞ってしまいがちですが、それでは伝わらないものもある・・・ということを覚えていてください。
油断するとマナーや礼儀を忘れてしまう
面接官の中には、世間話をするような感じで話しかけてくる人もいます。ここで距離が近くなったような気がして気を抜くと、マナーや礼儀の欠けた言動や態度になってしまうことがあります。
面接官がフレンドリーに接してくれると、ついこちらも安心してしまって、それが油断となって失言して・・・と、最悪な展開にならないよう注意が必要です。
合わせてばかりだと印象に残らない
気に入られたいと思うあまり、面接官に媚を売るようなことはやめてください。企業のニーズを踏まえて話すことは非常に大切ですが、そこにあなたの考えも絡めていかないと面接をする意味がありません。
何より、100%会社の都合に合わせた回答ばかりというのは、面接官からするとどうしても印象が薄くなってしまいます。どこかで聞いたことがあるような回答ばかりで、あなたという個性は感じられませんから。
言いなりになる人材ではなく、自分で考えて動ける人材が求められているというのは、どこの業界でも同じです。
最終面接は落とす要素を探しているというよりも、決め手となる要素を見つけたくて、わざわざ社長や役員クラスの人が面接を担当します。
合わせてばかりいては、あなたを採用したいとは思ってもらえないのです。
全く合わないのも不採用になってしまう
合わせてばかりではダメですが、あまりにも合わないというのも不採用の原因になります。
一次・二次面接を通過してきたのは、あなたの能力や経験については認められているということです。ですが、会社が求める人材ではない、価値観や理念に合っていないと判断されてしまえば、採用されません。
あり得ない話ではありますが、能力や経験が足りなくて一次・二次で不採用となった人でも、最終面接で会社が求めている人材に当てはまっていれば採用される可能性は十分にあります。
それくらい、会社の価値観や理念に合った人材であることは大切なのです。
会社のニーズを踏まえた上で、自分の考えをしっかり伝える。バランスは難しいですが、企業の理念や方向性、社長の考え、会社がつくられた経緯など、まずは情報収集に努めなくてはいけません。
最終面接を突破するためのコツ4個
あなたにとって転職活動における最終面接とはどんなイメージですか?
一次面接、二次面接とクリアしてきたのだから、それなりに評価はされてきただろう。だからよっぽどのことがない限りは採用されるはず・・・!と期待する気持ちはやはり大きいと思います。
確かに最終面接は、一次・二次と比べると通りやすいと言えるでしょう。
ざっくり説明すると、一次~最終面接にはこのような目的があります。
●二次面接・・・配属予定の部署で働いていけるかの確認
●最終面接・・・会社の成長や存続に貢献してくれるかの確認
一次・二次面接との違いはいくつかありますが、最も重視すべきは面接官の違いです。
基本的に、一次・二次面接では人事担当や配属予定の上司にあたる人が面接官となって、あなたの経歴、チームワークを大事にしてくれそうか、リーダーとなって活躍してくれそうか・・・といったことをチェックします。
一次・二次での評価は、最終面接に影響するのは間違いありません。
ですが、最終面接を担当するのは社長、もしくは役員ですから、より強い決定権を持っています。
社長や役員が「不採用」と言えば、現場の上司(一次・二次の面接官)から高評価をもらっていても、不採用を覆すことは難しいです。これは仕方ありません。
では、最終面接の担当に「採用したい!」と思われる人材になるには、どうしたら良いのでしょうか。
①一次・二次面接の内容に矛盾点をつくらないこと
最終面接といっても、質問されることは一次・二次面接とかぶっている場合も多いです。
もちろん、面接官はあなたがどんな回答をしたか事前に把握しているでしょうが、改めて同じ質問をすることで話の内容に矛盾はないか、もっと掘り下げて聞いておくべきことはないか確認したいのです。
自己PRや転職の目的をより明確に
同じことを質問されて、同じように答えていたら、突っ込まれた時に困ってしまいます。
話の内容に矛盾があってはいけませんが、説得力がより増すような回答を用意しなくてはいけません。
一次、二次面接をこなしていく中で、企業がどんな人材を求めているのか、どういったことに力を入れている所なのかは、ある程度理解できるはず。
企業のニーズを踏まえて、特に自己PRや転職理由については、パワーアップした受け答えを用意しておいてください。
②会社に貢献できるとアピールすること
経営者が面接官となるのですから、やはり重要視するのは長く会社で活躍してくれる人材か?という点です。
現場の上司は長くても5年程度のスパンで見ているのが普通ですが、社長や役員は10年くらい先を見てあなたに質問してくると思ってください。
仮に、独立が前提で回答してしまうと、会社の存続や成長に貢献してもらえる人材だとは判断されないでしょう。
10年後に目標としていることを語る
2回や3回くらいの転職は普通の時代になりましたが、社長や役員からすると長く働くつもりでいる人材を採用したいと考えるのは今も変わりません。
そこで考えて欲しいのが、あなたにとっての10年後の目標です。
年収1,000万円になっていたい、残業が少ない部署で働きたい・・・といったことではなく、この会社で出来る業務内容で10年後にどうなっていたいかを答えてください。長く働くつもりがある人なんだという印象を与えることができます。
社長や役員は、何事も長いスパンで考えるものですから、その考えに沿った回答を用意するのは、会社のニーズに合わせていることにも繋がります。
③将来、管理職を任せられる人材だと伝えること
会社を経営していく人の目線と、現場の人の目線は違うことはお話しました。
現場の上司は、業務が増えても大丈夫?チームワークは大事にしてくれそうか?という点を見ることが多いですが、経営者はもっと多くの人をまとめる管理職になれる人材かを見極めたいと考えます。
また、会社が大きく変化した時についてきてくれる人材か?という点についても重視するでしょう。
管理職に求められる要素というのは例えば次のようなことです。
最終面接でそういった要素をアピールするには、どうしたら良いのでしょうか。
体をテキパキ動かす
そんなことで?と思うかもしれませんが、面接に入る前にあなたの見た目やちょっとした仕草で既に第一印象は決まっています。となると、質問にどう答えるのかだけではなく、その前にどう振る舞うのかも重要だということです。
難しく考える必要はなくて、テキパキ動くことを心がければ良いのです。
例えば、「面接室に入って挨拶してイスに腰掛ける」というちょっとしたことでも、テキパキ動けば良い印象を与えられます。
あとは、語尾までよく聞こえるように話す、姿勢を正す、清潔感のある服装にするといった基本的なことも第一印象に大きく影響します。
面接の練習をビデオに撮ったり、自分の受け答えを録音するなどして、客観的にチェックすることが大切です。
核心を突いた回答をする
質問に沿って回答するのはごく基本的なことですが、最終面接のような緊張した場面では意外に失敗する人は多いです。
スラスラ回答できると好印象だと思うでしょうが、それよりも大切なのは求められたことを話すということ。
たとえ流暢に話せたとしても、的外れな回答をしてしまったら意味はないのです。自己PRの上手い人を探しているのではなく、会社に合う人材を探しているのですから。
質問をしっかりと理解し、質問の意図を考えながら回答する。それができるならたとえ途切れ途切れに答えたとしても、マイナスにはなりません。
④仕事への意欲・転職の覚悟を伝えること
意欲や覚悟というのは、上でも触れたように最終面接では非常に大切なポイントとなります。空回りだろうが、面接官たちに笑われようが、印象に残ったほうが良い結果に繋がる可能性は飛躍的にUPするので、積極的に意欲や覚悟を伝えていきましょう。
たとえば、次の2つの質問は、あなたのやる気を確認するために聞いていることが多いです。
「残業や休日出勤が多い時期がありますが、大丈夫ですか?」
本音は置いておいて、やはり即答で「問題ありません」と答えるのがベストです。残業や休日くらい何でもないと伝えることは、仕事への意欲に繋がります。
「できると思います」「頑張ります」といった答えだと、本当に大丈夫?となってしまうので、問題ないと言い切ることが大切です。
もちろん残業や休日出勤を進んでやりたいとは思えないでしょうが、自分の将来を思い描いてみてください。今は残業や休日出勤も必要なステップなんだと考えるのです。
➡ どうしても難しい場合は・・・
事情があってどうしても残業や休日出勤が難しいという人もいるでしょう。その場合は具体的にどんな事情があるのかを伝えてください。ただし、絶対に無理!という姿勢を見せるのはなく、事情はあるけど精一杯努力しますという姿勢を見せることが大切です。
「いつから出社可能ですか?」
この質問をされると採用が決まったのでは・・・と期待したくなりますが、面接官は転職する覚悟があるのかを確認したいと思っています。
ですから、具体的な日付を伝えるようにしましょう。
既に退職しているなら出来るだけ早い時期を伝えるべきですし、他社の結果待ちだったらその結果がいつ出るのかを伝え待ってもらえるようお願いしてください。
また、2ヶ月、3ヶ月と時間がかかる場合は、納得してもらえるようきちんと説明・相談してください。
転職エージェントで採用率を引き上げよう!
最終面接に落ちた時のショックは非常に大きいものだったと思いますが、いつまでも沈んでいるわけにはいきません。次の面接に向けて一日でも早く行動に移していきましょう。
前回の反省点を踏まえ、企業の情報収集と面接対策は念入りに準備してください。
転職本を読んだり、ネット検索も大切ですが、より質の高い情報とノウハウを得るためには、周囲に協力してもらうことも大切です。
たとえば、仲の良い友達に「私の強みは何だと思う?」と聞いてみてください。客観的に見たあなたという人間を知ることができます。
あとは、関連業界に知り合いがいる場合は、ぜひ面接前に話を聞いておいてください。その業界にいる人しか分からないような濃い情報を得られますし、より細かい仕事内容や待遇についても確認できます。
交際範囲の広い人は、転職活動にも役立てることが出来るでしょう。
人付き合いが悪くても大丈夫
人付き合いが悪いよりは良いほうが、転職の助けになることは間違いありませんが、転職エージェントの力を借りれば人脈なんて関係ありません。
たとえばDODAでは、最終面接に役立つサポートを行っています。
たとえば、○○社の最終面接では必ずこの質問がくる!といった、企業に特化したアドバイスが可能です。
また、無料で参加できる面接準備セミナーでは、面接の基本的なノウハウから学ぶことができるので、面接対策の土台をしっかり作ることができます。
つまり、DODAのアドバイザーがプロの視点で面接対策をしてくれて、相談にも乗ってくれるということです。もちろん求人数もトップクラスですから、登録しておいて損はない転職エージェントのひとつです。
まとめ
最終面接まで行ったのに内定がもらえなかった・・・となると、自分の能力やこれまでの経験が無駄だったのかと疑ってしまうくらいのダメージを受けてしまうかもしれません。
特に、この会社以外には考えられない!くらいの強い気持ちで面接に臨んでいた場合は本当に辛いです。
ですが、転職するタイミングはいつでも良いというわけではありません。転職したいならどんどん前に進むしかないのです。
もし、一人で立ち向かう自信がない、プロのアドバイスが欲しいなら、転職エージェントのDODAの手厚いサポート体制は非常に使えます。
そしてDODAだけではなく、複数の転職エージェントに登録、比較することをおすすめします。サービス内容はよく似ていますが、案件数や掲載されている求人の内容には違いがありますから、あなたのスキルや希望に合ったところを探してみましょう!