借金中のストレスは親友の死と同じ!?メンタルヘルスを健康に維持する方法

借金生活中に気をつけたいのが、うつ病をはじめとするメンタルヘルスの病気です。借金があるという事実は精神に少なからず影響を与えます。

借金を早く返さなければという焦りに飲み込まれてメンタルヘルスの病気になってしまい、それが元で収入が減ってしまって借金が返済できなくなるケースは少なくないのです。

今回は借金生活中でもメンタルヘルスを健康に維持する方法と、逆に借金返済中にやってはいけないことについてまとめました。

借金のストレスの大きさは上司とのトラブルの1.3倍!

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※もうストレスで限界…と思ったらこちらへ

何をストレスと感じるかはひとによって異なります。仕事に多大なストレスを感じている人もいれば、人間関係の悪化に大きなストレスを感じている人もいるでしょう。しかし、人間がどのようなことにストレスを強く感じるかにはある程度傾向があるのも事実です。

そんな傾向をまとめて、数値化したのが「ストレスチェックリスト」(SRRS)です。これは日本語で「社会的再適応評定尺度」とも呼ばれるリストで、「配偶者の死亡」で感じるストレスを100とした時の、様々な事象で感じるストレスの大きさを数値化してまとめたものです。

順位出来事点数順位出来事点数
1夫/妻の死10023子供が家を出る29
2離婚7324親戚とのトラブル29
3夫婦の別居6525輝かしい成功をおさめる28
4刑務所などへの拘留6326妻の就職や離職26
5肉親の死6327修学・卒業・退学26
6けがや病気5328生活の変化25
7結婚5029習慣の変更24
8解雇4730上司とのトラブル23
9夫婦の和解4531勤務時間や勤務条件の変化20
10退職4532転居20
11家族の病気4433趣味やレジャーの変化19
12妊娠4034宗教活動の変化19
13性の悩み3935社会活動の変化18
14家族が増える39361万ドル以下の抵当(借金)17
15仕事の変化3937睡眠習慣の変化16
16経済状態の変化3838家族団らんの回数の変化15
17親友の死3739食習慣の変化15
18転職3640長期休暇13
19夫婦げんかの回数の変化3541クリスマス12
201万ドル以上の抵当(借金)3142ちょっとした法律違反11
21担保、貸付金の損失30
22仕事上の責任の変化29

上位には「離婚」「夫婦の別居」「刑務所などへの拘留」など、わかりやすい事象が並んでいますね。しかし、下位には「長期休暇」「クリスマス」「輝かしい成功をおさめる」など、一見望ましい事象も並んでいます。

人間がいかに様々な事象に対してストレスを感じているかがわかると思います。

そして「1万ドル以上の抵当(借金)」で感じるストレスは31。「親戚とのトラブル(29)」や、「上司とのトラブル(23)」を上回っており、「親友の死(37)」と比べても大差ありません。

日本にはカーローンや住宅ローンで1万ドル以上の借金をしている人がたくさんいますが、そうした人は知らず知らずのうちに多大なストレスに晒されているわけです。

借金がある人人ほど気をつけてストレス解消に務めるべきなのです。では、借金のストレスは一体どのようにして解消していけばいいのでしょうか。

ストレス解消に答えはない!

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結論から言えば、ストレス解消法に絶対的な正解はありません。何をストレスと感じ、何を楽しいと感じるかは人それぞれだからです。

ある人にとっては楽しいと思えることでも、また別のある人にとってはストレス源となるかもしれません。基本的には「自分が楽しいと思えること」をするのが、一番のストレス解消につながります。

ただ、これで記事が終わってしまっては何も言っていないのと同じなので、ここからはおそらく多くの人におすすめできる(すべての人におすすめできるわけではない)ストレス解消法を幾つか紹介していきたいと思います。

運動は借金のストレス解消と好相性!

もしあなたが運動が嫌いで嫌いでしょうがないというわけではないのならば、定期的に運動する習慣を生活の中に取り入れてみるといいかもしれません。

運動の一番いいところはお金が余りかからないところです。ジムで運動しようとすればそれなりの会費をとられることになりますが、ウォーキングやランニング、縄跳びなどほぼ無料で出来る運動も少なくありません。

外に出ているヒマがないという人は、自室で筋トレなどを行ってもいいでしょう。ホームセンターには1000円ぐらいから買える筋トレ器具がたくさんあります。

運動は一体なぜストレス解消に最適なのか。それは何も考えずにできるからです。運動中は肉体的に負荷がかかるため、借金について考える余裕がなくなります。つまり、運動中は借金のストレスが頭から消えてくれるのです。

この「借金のことが頭から抜けていく」と言うのは実は非常に有益です。人間は本来ネガティブな生き物なので、時間があると考えなくてもいいことを考えてしまい、マイナス思考の沼に嵌っていきます。運動にはその負の連鎖を防ぐ効果があるのです。

運動後には疲労がたまるのでスムーズに眠れるようになるのも大きなメリットと言えます。

また、運動をすると体力がつきます。体力がつくとそれだけ自分に自信がつき、物事を前向きに考えられるようになります。スポーツ選手にネガティブな人があまりいませんよね。

彼らは自分は成功できると信じて練習しているからこそ、あんなに堂々としていられるのです。我々も彼らを見習うべきです。

最適な運動の強度は人それぞれなので、自分で工夫しながら見つけていく必要があります。運動の習慣がないという人は、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動から始めて行くと心地よい疲れを感じることができます。

運動の経験が十分にある場合は、もう少し負荷がかかることをしてもいいでしょう。

大声をだすのは原始的ながら効果的なストレス発散

深い呼吸をすると酸素を吸い込む量が増えて、体が活性化し精神が安定し、ストレスが消えていきます。逆に浅い呼吸は体に悪影響を及ぼします。腹式呼吸をするだけでもある程度ストレス解消が望めますが、大声を出せばよりストレスを効果的に解消することができます。

しかし、山奥で暮らしているのならばともかく、住宅街や都市部で暮らしている人は普段なかなか大声をだす機会も場所ももないですよね。そこでおすすめしたいのが一人カラオケです。誰にも干渉されずに大声を出し、ストレスを発散することができます。

最近は格安カラオケ店も多いので、借金生活中でも気軽に利用することができます。また、大声をだすと肉体的に疲れるので、運動と同じような効果を得ることもできます。

私は歌が下手だから……などと気にする必要はありません。大事なのは歌いたいように歌うことです。別にプロの歌手になるんじゃないんですし、カラオケ採点機で50点や60点が出たっていいんです。歌いたい歌を歌いたいように歌って、楽しんできましょう。

お風呂に入るとリラックスできてストレスが無くなる

運動やカラオケなんてアクティブなことをする気力や時間がない……という方には、お風呂(入浴)をおすすめします。お風呂でリラックスすれば、βエンドルフィンやセロトニンという脳内物質が分泌され、ストレスが緩和されます。

しかし、ただ漫然とお風呂に入っているだけではこの運慶を十分に得ることができません。ポイントは温めのお風呂にはいることです。

熱いお風呂は交感神経を、ぬるいお風呂は副交感神経を活発にします。交感神経は昼に、副交感神経は夜に活発にすべきものです。普通の人はおそらく寝る前、夜にお風呂に入る事になるでしょうから、基本的には温めのお風呂に入ることをおすすめします。

どの位を温いと感じるかは人それぞれですが、よくわからないという場合はとりあえず38度~40度程度にしておくといいでしょう。

入浴時間はある程度長めにとったほうがいいでしょう。10分程度温めのお湯に浸かれば、それだけで十分ストレスが解消できます。

また、入浴剤を使うのもおすすめです。入浴剤なんて気分が変わるだけで実際にはなんの効果もないんだろう、と思われている方も少なくないかと思いますが、その気分が変わるというの非常に重要なのです。

選ぶ色はリラックス効果がある緑や青、黄緑、水色などのいわゆる寒色系がおすすめです。

仕事もうまく利用すればストレス解消に繋がる

仕事は言うまでもなくストレス源ですが、うまく利用してやれば逆にストレス解消に使うこともできます。仕事ではある程度成功体験をすることになるかと思います。その成功体験がストレス解消につながります。

成功と言っても、何も大偉業を成し遂げる必要はありません。ちょっと他人から褒められた、というだけでも立派な成功体験です。こうした成功体験を忘れないようにすれば、ストレスを上手く発散することができます。

もちろん、働き過ぎは体に障りますので程々にしておきましょう。

借金をスムーズに返済するのが一番のストレス解消

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借金生活を少しでも快適に送りたいのならば、返済は必ずスムーズに送るようにしましょう。返済が遅れると金融機関から連絡が来ますが、この連絡を受け取るというのが非常に課題なストレスになるからです。

スムーズに返済を続けている限りは、金融機関は特に何も言ってきません。無駄にストレスを溜め込まないためにも、借金は滞り無く返していきましょう。滞り無く返せそうもない借金は、最初からしないことです。

※返したいけど返せない場合はこちらへ

ストレス解消のためにやってはいけないこと

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借金生活中はストレスの解消が大切なことは確かです。しかし、ストレス解消の名目さえあれば何をしてもいいのかというと、もちろんそんなことはありません。たとえストレスを解消するためとはいえ、以下のことには手を出さないようにしてください。

過度な飲酒

イギリスの学者マーモットが行った研究によれば、一番死亡率が低いのはお酒を全く飲まない人ではなく、お酒を適度に飲む人だそうです(だからといって飲みたくない人は無理して飲む必要は全くありません)。

アルコールは適量ならば血液中の善玉コレステロールを増やし、高血圧や動脈硬化などを防ぐことが出来るためです。また、適度のアルコールは緊張をゆるめ、ストレスを解消する効果があります。

しかし、過度の飲酒は体に負担をかけるばかりでもなく、精神にも悪影響を与えます。お酒の適量は順アルコール量にして20g、ビールならば中瓶1本、日本酒ならば1合程度とされています。

また、適量であっても毎日飲むのは体に悪く、週2日以上の休肝日を設けるべきとされています。過度な飲酒傾向、アルコール依存症を感じている場合は、医師に相談しましょう。

ギャンブル

お金がないのをギャンブルで取り戻そうとする人がいますが、無理です。ギャンブルというのは最終的には胴元(開催者)が儲かるようにできているからです。ギャンブルで勝ちたいと思ったら、これはもう自分自身が胴元になるしかありません。

それ以外にギャンブルで勝つ方法など存在しないのです。お酒は適量ならばそれなりにメリットも有りますが、ギャンブルには最初から近づかないのがベストです。

ギャンブル依存症を感じている場合は、医師に相談しましょう。

散財、衝動買いなど

散財や衝動買いなどをしてはいけないということはわかりきったことですが、人間は勘定で動く生き物なので必ずしも散財や衝動買いを理性で抑えられるとは限りません。こうした無駄遣いを防ぐ一番のコツは、ある程度のガス抜きを普段からしておくことです。

人間の欲望というのはゴムマリのようなもので、無理やり押さえつけようとしてもますます反発するばかりです。1円に執着するような倹約生活を続け、その反発で10万円もするブランド物を買ってしまった……こんな事例はよく目にしますが、絶対にこうなってはいけません。

最後に

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借金生活は長期戦です。その間、ずっと倹約をし続けるなど不可能です。人間の欲望には限りがないのですから。大切なのはその欲望を適度なところで発散させることです。

無理せず、さりとて諦めずの精神が必要です。ストレスで押しつぶされそうという人は、ストレスと上手く付き合う方法を探るところから始めてみましょう。

※自己破産以外の減額方法もこちらでわかります。