カードローンの審査でも特に重視されるのが職業である、ということをご存じの方は少なくないでしょう。中には自分はアルバイトだからと、審査設けずに諦めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、アルバイトだからといって、必ずしもカードローンを諦める必要はありません。正社員よりも不利になるのは確かですが、世の中にはアルバイトでも問題なく審査に通過できるカードローンはたくさんあります。
とは言え当然、無対策で通過できるほど甘くはありません。審査の前には、どのような点をチェックされるのかよく把握して、それに備えておく必要があります。
アルバイトを理由に審査を断っている金融機関は殆ど無い
銀行・消費者金融にかかわらず、ほとんどの金融機関はアルバイトの申込みを拒否していません。拒否していない以上は、通過できる可能性があるということです。銀行も消費者金融もヒマではないので、わざわざ最初から通す予定のない人の審査はしないのです。
とはいえ、正社員よりも不利になることも間違いありません。貸す立場からすれば、どうせお金を貸すのならば、より返してくれる可能性が高い正社員に貸したくなるのは当然です。
アルバイトという立場でも審査で正社員に負けないようにするためには、以下のことに気をつける必要があります。
安定した収入を得る
アルバイトと一口に言っても、週1日しか働いていない人もいれば、週5日フルタイムで働いている人もいます。どちらがより高く評価されるかと言えばもちろん後者です。後者のほうが安定して高い収入を得ている可能性が高いからです。
また、日本国民が持っている保険証は社会保険証と国民健康保険証の2種類に分けることができますが、有利なのは社会保険証です。といっても、企業はアルバイト全員を社会保険に加入させる義務はありません。
加入させなければならないのは地方公共団体、法人、もしくは一定の業種の個人事業所でなおかつ常時雇用人数が5人を超えており、なおかつ1日もしくは1週間の労働時間、および1ヶ月の所定労働日数が通常の労働者の4分の3を超えているときです。
なんだか条件が複雑になっていますが、フルタイムの場合は雇用先が小さな個人事業所である場合などを除いて、基本的に加入させなければならないというわけです。
アルバイトをしている側から見た場合、社会保険に入れば会社が保険料の半額を負担してくれる上、傷病手当など万が一の際の保証を得ることもできます。そのうえカードローンの審査でも有利になります。
勤続年数が長い
アルバイトに限った話ではありませんが、勤続年数は長いに越したことはありません。短期のアルバイトを渡りアルテイルよりは、一つのバイト先で働き続けていたほうが、評価は高くなります。
具体的にどれ位の勤続年数があれば良いのか公言している金融機関はありませんが、一般的には最低でも半年、できれば1年はあったほうが良いと言われています。
もっとも、勤続年数が短くても他の部分の属性が優れていれば埋め合わせは可能なのですが、アルバイトと言うだけでただでさえ不利なのに、勤続年数まで短いようだと合格できる可能性はかなり低くなってしまいます。
勤続年数がかなり短い場合は、少し待ってから申込んだほうが良いかもしれませんね。
借入件数が少ない
借入件数は少ないに越したことはありません当然、最も良いのは0です。もちろん、借り入れがあると絶対に合格できないというわけではありませんが、審査でかなり不利になることは確かです。
そもそも、アルバイトという不確かな立場で、不相応な借り入れをするのは大変危険です。
また、借入額についても注意する必要があります。消費者金融の場合、総量規制という制度の対象となります。総量規制とは貸付額の合計を年収の3分の1にまでにする、という法律上の規制です。
例えば年収200万円のアルバイトの場合、貸付金額の上限は約66万6000円となります。消費者金融からこの金額を上回る借金をすることはできません。
銀行は総量規制の対象外ですが、だからといって無限に借りられるわけがなく、実際には上限があります。乖離レ額はなるべく減らしておきましょう。
同時に複数社に申し込みをしていない
カードローンの審査に申込んだという情報は、信用情報機関という民間会社に集約されます。金融機関は信用情報機関にある情報をもとに、審査を行います。
同時に幾つものカードローンに申し込んでいることがバレれば、当然審査には受かりづらくなります。お金に相当困っているのだと思われてしまうからです。同時に複数社に申し込みをするのは避けましょう。
アルバイトは多額の借り入れをしないほうが良い
さて、ここまでアルバイトでもカードローンの審査に合格する方法を説明してきましたが、そもそもアルバイトという不安定な立場で借金をすることはいいことではありません。
アルバイトを始めたてのときに急な出費が……という特別な事情がない限り、カードローンの利用は見送ったほうが良いでしょう。