借金の借り換え審査に合格する方法

一般的に借り換えローン(おまとめローン)は、通常のカードローンと比べて審査が厳しいといわれています。カードローンは問題なく借りれたから借り換えローンも特に準備しないでも大丈夫、という考え方は危険です。借り換えローンを利用する前には、必ず準備をするようにしましょう。

※借り換えが難しい場合は、こちらで借金を減額する方法もあります。

借り換えローンの概要

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借り換えローンの審査基準の説明の前に、まずは借り換えローンの概要を説明したいと思います。借り換えローンとは、複数の債務を一本化するためのローンです。

複数の債務を一本化することによって毎月の金利支払いを減らしたり、返済のための事務作業の負担を減らしたりすることができます。借り換えローンは総量規制の対象外なので、借金の額が多いという人でも利用することができます。

借り換えローンは借入額が大きくなる分審査が厳しい

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借り換えローンは複数の債務を一本化するローンです。そのため、どうしても借入額は大きくなります。借入額が大きくなれば、当然審査は厳しいものになります。

単なるカードローンの時は問題なく審査に通ったからと言って、借り換えローンもスムーズに借りれるとは限りません。借り換えローンを利用するときは、通常のカードローンを利用するとき以上に慎重に審査を受ける必要があります。

借り換えローンの審査はインターネットでも申し込める

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借り換えローンの審査は店頭からでも申し込むことができますが、最近はインターネットから申し込むのが一般的です。手間などを考えると、特に理由がない限りはインターネットから申し込んだほうがいいでしょう。

ただし、記入ミスがあると困るので、申込書の書き方がわからないという場合は、多少手間になっても店頭で申し込んだほうがいいでしょう。従業員の指示通りに書けば、少なくとも記入ミスのせいで審査に落ちるという事態は避けられます。

借り換えローンの審査は2段階で行われる

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借り換えローンの審査は通常、二段階で行われます。すなわち、「申し込みに関する調査」と「コンピュータスコアリング」です。

申し込みに関する調査は人の手による審査

申し込みに関する調査とは、簡単に言えば人の手による審査のことです。申込書に記入されたプロフィールに嘘がないかどうかなどを目視し、信用情報を紹介し、最後に在籍確認を行う、というのが一般的な流れになっています。

在籍確認とは、その人が本当に会社に所属しているかを確かめるための電話確認のことです。在籍確認は通常担当者の個人名で行われるので、万が一本人以外の人が電話を受けてしまっても、周囲の人に借り換えローンの利用がばれることはありません。

コンピュータスコアリングはコンピュータによる審査

コンピュータスコアリングとは、簡単に言えばコンピュータが行う審査のことです。金融機関には、過去の顧客プロフィールや返済履歴などのデータが保存されています。

そのデータをもとに、年齢や収入、勤続年数や借入希望額、借入件数などのデータが申込者とよく似た人を探し出し、その顧客が過去にきちんと返済を行ったかどうかを参考にしながら、審査を行います。

借り換えローンの審査基準について

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借り換えローンの審査は前述のとおり一般的なカードローンよりも難しいです。借り換えローンの主な審査基準は以下のようになっています。

借入件数は少ないほうがいい

借り換えローンでは借入額はあまり重視されませんが、借入件数は重視されます。借入件数は少ないに越したことはありません。

たとえば、50万円を4社から借り入れているAさんと、100万円を2社から借り入れているBさんでは、借入額は同じですが、借入件数が少ない分Bさんのほうが審査に通りやすくなります。

借入件数が多く、1社あたりの借入額が少ないAさんは、返済実績がなく借入先から信用を得られていないのだと、金融機関は判断します。逆にBさんは1社あたりの借入額が大きい分、返済実績があるのだろうと判断します。

借入件数は2社以下ならば高く評価されます。3社は要注意、4社は厳しい、5社では完全にアウトとなるケースが大半のようです。借入件数があまりにも多すぎる場合は、一番借入額が少ないところの借金だけでもまとめて返すなどして、借入件数を減らしておくといいでしょう。

年齢は20代後半~40代後半が有利

一般的な社会人の場合、社会人歴が長くなるほど年収は増え、社会的な地位も安定していきます。年収は50代前半でピークを迎え、60代を過ぎると急速に減少していきます。

審査に通りやすいのはこれから年収の伸びが期待できる20代後半~40代後半。50代を過ぎてしまうとそれ以上の年収増加は望みにくいため、現時点での年収が高くない限りはやや審査に通りにくくなってしまいます。

また、20代前半はまだ立場が不安定なので、やはり審査には通りにくいです。

年収は高さよりも「安定していること」が重要

年収も当然審査の範囲内ですが、実は年収の高低自体はそれほど審査に影響を及ぼしません。

もちろんあまりにも年収が低い場合は別ですが、一般的には200万円もあれば問題ないとされています。社会人ならば問題なく稼げている額なので、ここについては特に心配はありません。

むしろ重要なのは年収の安定性です。

たとえば、3年前の年収が400万、2年前の年収が200万円、1年前の年収が600万円というAさんと、3年前の年収が400万、2年前の年収が400万円、1年前の年収が400万円というBさんでは、年収が安定しているBさんのほうが審査に通りやすいです。

サラリーマンや公務員の人は年収が安定しやすいので心配ありませんが、自営業の方などは注意が必要です。

職業も安定性が重視される

年収と同じく、職業も稼ぎの良さよりは安定性が重視されます。一番高く評価されるのは「公務員」です。大都市の市役所職員などなら最高です。

その次に評価されるのは一部上場企業などの大企業の社員、もしくは規模は大きくないものの設立されてからの期間が長い企業の社員などです。

会社員と比べると、自営業はどうしても不利になります。安定して収益が上がっている場合は別ですが、そうでない限りは審査は苦しいことになるでしょう。派遣社員、契約社員、アルバイトはさらに厳しいです。無職は通常、その時点でアウトです。

勤続年数は長いほうがいい、ただし社会人年数=勤続年数ではない

勤続年数とは、その会社や役所に勤めだしてからの年数のことです。当然、勤続年数は長いにこしたことはありません。

ここで重要なのは、社会人年数=勤続年数というわけではないことです。社会人歴が長くても、転職を繰り返しているような場合は審査に通りにくくなります。借り換えローンを利用する場合は少なくとも1年間、できれば2年間以上は同じところに勤めておきたいものです。

保険証がないのは非常に厳しい

健康保険にもいろいろな種類があります。たとえば公務員や会社員の場合は被用者保険に入ることになりますし、自営業者の場合は国民健康保険に入ることになります。

一般的には被用者保険のほうが高く評価される傾向にあるようですが、別に国民健康保険でもそこまで不利になることはないようです。ただし、保険証を持っていないと途端に審査は厳しくなります。

電話は固定電話と携帯電話、両方あればベスト

最近は固定電話を持たず、携帯電話のみを使っている人も多いようですが、借り換えローンの審査においては固定電話のほうが高く評価されます。固定電話と携帯電話、両方を持っているというのが一番いいでしょう。

固定電話に加入するには通常、電話加入権の取得が必要になりますが、電話加入権は中古のものならば5000円程度で購入することができるので、この機会に入っておくといいかもしれません。

※借り換えが難しい場合は、こちらで借金を減額する方法もあります。

借り換えローンはなるべく銀行で借りるべき

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借り換えローンに限った話ではありませんが、ローンは基本的に金利が低いところほど審査が厳しくなります。借り換えローンは銀行、信販会社、消費者金融などが提供していますが、金利が一番低いのは銀行です。

したがって、できる限り銀行から借りるようにするべきです。信販会社や消費者金融の審査を受けるのは、銀行の借り換えローンの審査に落ちた後でも構いません。

借り換えローンの審査に通る人が良くやっていること

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借り換えローンの審査に通るためのコツは上記の審査基準の条件をよくすることですが、それだけでは不十分です。より万全を期したいのならば、以下のようなことをしたほうがいいでしょう。

記入ミスがないか何度も確認する

審査落ちの原因で意外と多いのが「記入ミス」です。金融機関は虚偽の申告を非常に嫌います。うっかりミスであっても、金融機関は「この人は意図的にうそをついている」と判断するかもしれません。

特に勤務先や借入件数などは重要な要素になるので、繰り返し確認しておきましょう。

返済事故を起こさない

支払遅れや債務整理などの返済事故を起こすと、そのことが信用情報機関という機関に登録されます。信用情報機関に返済事故の情報が残っている限りは、借り換えローンを組むのはほぼ不可能といえます。

信用情報機関に掲載された情報は一定期間で消去されますが、事故の内容によっては10年以上保存されることもあります。返済事故は絶対に起こさないようにしましょう。

不要なカードローンは契約解除する

使用していないクレジットカードはすべて解約しておきましょう。それだけでも審査に通りやすくなります。

年度末に申し込む

借り換えローンの審査はいつ受けても同じというわけではありません。通りやすい時期、通りにくい時期というものが存在しています。最も通りやすいのは年度末、つまりは3月です。

この時期は金融機関も売り上げを少しでも伸ばすために必死なので、融資の審査基準も多少緩くなります。リスクを背負ってでも、売り上げを伸ばしたいと考えているからです。

利用者としてはその気持ちの流れを利用しない手はありません。時期が選べるという場合は、なるべく年度末に申し込むようにしましょう。

一度に一つの金融機関にだけ申し込む

金融機関は、信用情報機関を通じて、その申込者が過去に何社に審査を申し込んだかを即座に知ることができます。

一度に複数の金融機関に申し込んでいることがばれるのはいいことではありません。よほどお金に困っているのだと思われる可能性があるからです。審査は1社にだけ申し込むようにしましょう。

審査に落ちたらその理由を考えよう

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借り換えローンの審査に落ちた場合、その理由を金融機関から教えてもらうことはできません。したがって、理由は自分で考えることになります。借り換え件数は多すぎないか、返済事故は起こしてなかったかなどをチェックして、対策を立てましょう。

なお、審査を短期間のうちに何度も受けると審査に通らなくなってしまうので、落ちたからと言って立て続けに受けるような真似は避けたほうがいいでしょう。

借り換えローンが利用できないときは

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どうしても審査に通らないという場合は、借り換えローンはあきらめて債務整理を考えたほうがいいかもしれません。借り換えローンの審査に落ちるということは、つまりは金融機関に返済能力がないと思われていることです。

そんな状態で返済を続けていくことが可能であるとは思えません。いつまでも苦しい返済を続けていくよりは、債務整理を行って借金を整理したほうが、今後の人生を快適に過ごしていける可能性が高まります。

※借り換えが難しい場合は、こちらで借金を減額する方法もあります。