借金は職場にバレる?バレないための債務整理方法

借金のこと、なるべく周囲にバレたくないですよね。家族はともかく、職場にだけは知られたくないという人は多いのではないでしょうか?また、それが不安で借金ができないと悩んでいる人もいるかもしれませんね。

ただ、借金が周囲に知られることはまずありません。消費者金融や銀行などのいわゆる貸金業者は、本人以外に借金のことを通知してはならないと法律で定められているためです。

しかし、返済が遅れたり、自己破産といった債務整理を行った場合は話が別です。これらの場合は家族や職場に借金バレするリスクが出てきます。

この記事では、どうすれば借金のことが知られることなく借入、返済ができるのかについて解説し、逆にどういった場合に第三者に知られてしまうのかについても解説していきますね。

借金は周囲にバレない?

住宅ローンやマイカーローンなど、明確な目的があって借りるお金はともかく、一般的なカードローンによる借金はなるべく知られたくない、こう考えている人は多いですよね。

消費者金融で借りる場合はさらにその思いが強くなるでしょう。以前よりはサラ金のイメージもよくなってきているとはいえ、まだまだネガティブイメージがあるのは事実です。

でも、よく考えてみてください。借金が周囲にバレるタイミングってどんなときなのでしょう?まさか自分で言いふらすわけはありませんし、金融業者は「賃金業法」という法律によって、借金のことを本人以外に通知することは禁止されています。

つまり、借金が周囲にバレるケースなんてそうそうないのです。普段の行いから「あの人はお金に困ってそうだな」という印象は持たれるかもしれませんが、借金している事実までは知られることはありません。

普通に借入をし、期日までに完済すればそれでおしまいです。ですから、職場にバレるかもしれないと悩んでいる人は安心してくださいね。

職場に在籍確認の電話が入る可能性はある

借入の申し込み時に、勤務先の情報を書くことになるはずです。これはあなたの信頼性や収入をある程度確認するためなのですが、金融業者によっては審査の際、勤務先に在籍確認の電話を入れる可能性があります。

えっ!?じゃあバレてしまうんじゃないの?と思うかもしれませんが、安心してください。その点についてはしっかり配慮されており、電話時に金融業者であることは名乗りません。

多くの場合は適当な偽名(個人名)で勤務先に電話をし、「〇〇さん(あなたの名前)はいらっしゃいますか」といった具合で確認するようです。ですから、在籍確認があったからといって職場に借金がバレることはありません。

それでも不安な人は、勤務先に前もって「もしかしたら近日中にクレジットカード発行のための確認電話がくるかもしれない」とでも伝えておきましょう。

クレジットカードの作成時にも在籍確認があるのは事実ですし、カードを作ったからといって周囲に白い目で見られることはないでしょう。どうしても不安が拭えない人は、この方法を検討してみてくださいね。

借金が周囲にバレる2つのケース

ここまで、借金が周囲にバレることはまずありえないという話をしてきました。しかし、借金バレする可能性は全くゼロか、と言われるとそうではありません。

長期間に渡る延滞、もしくは返済ができなくなって債務整理を行った場合に、周囲に知られてしまうリスクが発生します。以下で詳しく見ていきましょう。

返済が遅れると周囲にバレる?

借金の返済には当然期日が存在します。そして、この期日までに返済が間に合わなかった場合に、借金バレの可能性が出てくるのです。

といっても、1日過ぎたから即アウト!というわけではありません。周囲に知られるリスクが発生するのは、期日が過ぎてから全く連絡を取らない、または長期間に渡り返済が滞った場合です。

返済が間に合わなかった場合、翌日~1週間以内を目処に金融業者から連絡がきます。その内容は、「返済が確認できていませんが、何かありましたか?」という確認程度であることがほとんどです。

消費者金融からの催促の電話と聞くと恐いイメージがあるかもしれませんが、返済が間に合わなかった理由を簡単に説明し、◯日までに返しますと伝えれば、何も問題はありません。あとは、その指定した日までに返済ができればとくにおとがめもありません。

問題になるのは、電話を無視してしまった場合です。一度や二度なら大丈夫ですが、何度も無視してしまうと金融業者は次の手段として、職場や自宅に電話をかけるようになります。

ただ、在籍確認の電話のときと同じように、金融業者からの電話であること、借金に関する要件であることは絶対に第三者に伝えませんから、すぐに借金バレすることはないでしょう。

しかし、何度も同じような電話がくればやはり怪しまれます。借金について少し知識がある人ならなおのこと早く勘づくでしょう。

こういったことにならないよう、返済が遅れてしまった場合はすぐに賃金業者と連絡を取りましょう。たとえ返済の目処が立っていなくても、とりあえず連絡することが大切です。また、催促の電話があった場合は無視せずに、素直に事情を話しましょう。

長期間延滞すると財産が差し押さえされ、それがきっかけでバレてしまう

多少の延滞なら、きちんとその旨を連絡することで事なきを得ますが、長期的な延滞となると話は別です。どこから「長期的」となるのかは一概には言えませんが、半年程度だと考えておきましょう。

延滞歴があまりに長くなり、さらに返済も滞っていると、金融業者もいよいよ力づくで債務者(お金を借りている人)から債権を回収しにかかります。力づく、といってももちろん暴力ではなく、法的な手続きを介して取り立てを行います。

「差し押さえ」がその方法の一つですね。差し押さえが執行されると、自分の意思に関わらず、強制的に毎月の給与や銀行口座からお金が徴収されてしまいます。

そして、差し押さえが行われると、ほぼ100%職場にも借金のこと、さらに延滞していることもバレてしまいます。というのも、差し押さえは勤務先にも通知されるためです。

勤めている全員に通知されるわけではありませんが、財務関係や総務関係の人にはまず間違いなく知られてしまうでしょう。あとは人づてにその事実が広まれば、全員に借金バレするのも時間の問題です。

ただ、差し押さえされるまで借金を放置するのはまれで、ほとんどの場合、それまでに債務整理を依頼することになると思います。債務整理とは、自己破産や任意整理など、借金の減額を申し出る法的な手段です。

しかし、債務整理の方法によっては知り合いや会社にその事実がバレてしまうリスクが生じます。このことについては以下で詳しく解説していきますね。

債務整理でどうして借金がバレる?

債務整理には主に3つの方法があり、それぞれ任意整理、個人再生、自己破産です。自己破産はとても有名なので、どういったものかを知っている人も多いかもしれませんね。

どの方法でも借金を減らす、もしくはチャラにできますが、個人再生と自己破産に関しては裁判所を介した手続きになります。そして、これら2つの手続きを行うと、個人情報とともにその事実が「官報」と呼ばれる国の公的な文書に掲載されてしまうのです。

官報は基本的に毎日発行されており、インターネットからでも閲覧できます。誰でも見られるので、もし官報を定期的にチェックしている人が身近にいれば、債務整理をしたことが知られてしまうでしょう。

ただ、官報を見ている人はそう多くありません。あなたも、この記事で初めてその存在を知ったのではないでしょうか?認知度はとても低く、存在を知っている人でも実際に閲覧している人はさらにまれでしょう。

ですから、官報に債務整理の事実が掲載されたからといって、周囲の人に借金のことがバレる可能性は限りなく低いと考えられます。

職業上、官報をチェックしている人もいますが、それは極々一部です。一般的な業種であればまず見ることはないでしょう。趣味の一環として見ている、という変わった人もほぼいないはずです。

それでも不安!借金が知られるリスクをゼロにしたい!という人は、債務整理を行う際には任意整理を選択しましょう。任意整理なら借金バレする可能性はほぼありません。

任意整理なら借金バレせずに債務整理ができる

任意整理は個人再生、自己破産と違い、手続きに裁判所を介しません。弁護士に任意整理を依頼すると、弁護士自身が債権者(お金を貸している人)と借金の減額交渉を行ってくれます。

そのため、官報に名前が掲載されることもなく、自分、弁護士、そして金融業者の3者の中で問題が片付きます。また、任意整理は債務整理の方法の中でも最もローコストで依頼でき、比較的手軽に行えるというメリットもあります。

ただ、任意整理はあくまで借金の減額を迫るもので、完全にチャラになるわけではありません。借金が大きすぎて任意整理を行っても返済の目処が立たない、といった場合には自己破産を勧められるでしょう。

では、自分は任意整理を行うべきなのか、それとも自己破産を行うべきなのかと迷った場合には、まず弁護士に相談してみましょう。

借金に関する相談なら無料で済む弁護士事務所も多いので、お金がない・・・と不安に思っている人も安心ですよ。債務整理には専門家の助けが必須と言っても過言ではないので、借金で困ったら弁護士に頼ることをおすすめします。

まとめ

借金は職場にバレるのか、また、周囲の人に借金の事実を知られることなく債務整理を行うにはどうすればいいのかについて解説してきました。

結論として、しっかり返済を行っていれば借金バレするリスクはほぼありません。もし期日までに返済が間に合わなくても、きちんとその旨を業者に伝えれば大丈夫です。

そして、いよいよ返済が難しくなり、債務整理を検討することになった場合は、まず弁護士に相談しましょう。債務整理のそれぞれの方法のメリット・デメリットを詳しく教えてもらえますから、それを吟味して、自分に合った方法を選択するとよいでしょう。

一番マズイのは、借金の催促に対して無視を続けることです。これを行うと借金バレするリスクが飛躍的に上昇するので、必ず業者からの電話連絡には対応しましょうね。