借金しているときほど「ストレス発散」が大切

人間社会で生活していく上では避けては通れないストレス。実はこのストレスというのは一概に悪いものではありません。程よいストレス(負荷といったほうがいいかもしれません)は人間の精神を安定させるのに役立ちます。

とはいえ今の現代社会で生きて行く上ではストレスコントロールとは無縁ではいられません。特に借金がある人はお金を使えない、返さなければならないという制約が生活に加わるため、借金がない人より余計にストレスを感じやすいものです。

このストレスを無理やり抑え込み、ため込み続けると欲望が暴発し、無駄な買い物をしてさらに借金の額が大きくなってしまいます。では、借金をしている人は、どのようにストレスと付き合っていけばいいのでしょうか。

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ストレスなく支出を減らすコツは「いらない支出から削る」こと

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借金を返済するためには当然、毎月の支出を減らすか、収入を増やす必要があります。といっても、サラリーマンの方がいきなり収入を増やすのは簡単なことではないでしょう。公務員の方は副業禁止規定があるのでなおさらです。

となると必然的に支出の方を削ることになりますが、この支出を削るというのが結構難しいものです。

われわれは結構気付かないうちに消費を重ねています。家賃が月6万円、食費が月3万円、スマホ代金が月7500円……こうした一見無駄とは思えない支出をストレスなく削るのは結構難しいものです。

節約し慣れていない人は特に、あれもこれもと支出を削ろうとしてしまいがちです。しかし、当然ながらそんな修行僧のような禁欲生活が長続きするわけがありません。1円を削るような生活を続けているとストレスがたまりますし、その割に節約額は大きくならないものです。

そして人間の欲望というのは限りないもので、無理に押さえつけようとするとかえって暴発してしまうものです。ストレスなく支出を減らすコツは、特に重要でない支出から削っていくことです。

まずは毎月の支出を紙に書き出してみましょう。そしてその中で「これは優先したい」「これはそれほど重要じゃない」といった感じでランキング付けをしていきます。そしてランキングが低い(優先度が低い)項目から順に支出を削っていくのです。

たとえば、毎月の家賃が7万円、スマホ代金が7500円だったとします。どちらも削る余地がありますが、無理して両方を削ってしまうと余裕がない生活を強いられてしまいます。

もしあなたが「住む家にそんなにこだわりはないけれど、スマホは快適な環境で使いたい」と考えているのならば、引っ越しを考えたほうがいいでしょう。あなたにとって家は重要度の低いことなので、多少今よりランクが落ちても大して苦にならないはずです。

逆にあなたが「住む家にはこだわりたいけれど、スマホは正直ほとんど使わない」というのならば、スマホを格安スマホに乗り換えるといいでしょう。あなたにとってスマホは重要度の低いことなので、多少回線が重くなっても大して苦にならないはずです。

問題は生活を見直しても削る部分がないという場合です。そういう場合は他人、しかも稼ぎが同じくらいで借金をしていない人に家計を診てもらいましょう。あなたはこれ以上削れないと思っていても、他人からすればまだまだ削りようがあるものです。

あなたと稼ぎが同じくらいでなおかつ借金がない人は、あなたよりも少ない金額で生活できている人でもあります。より少ない金額で快適に生活している彼らの意見をよく聞いて、生活を改善していきましょう。

万が一本当に家計に削れる部分が全くない(たとえば家賃は3万円で風呂トイレ共同、食費は月10000円、スマホは持ってないなど)場合は、今の給料が安すぎる(職場がいわゆるブラック企業である)可能性が高いです。転職を考えたほうがいいかもしれません。

と言ってもすぐに条件のいい職場に転職するのは難しいですよね。そういう場合はバイトで食いつなぐことも最悪考えたほうがいいでしょう。

ストレスのはけ口を見つけよう

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借金で節制を続けていると大なり小なりストレスがたまるものです。上記の方法を実践すればそのストレスを小さくすることはできますが、0にすることはできません。問題はこの逐一溜まっていくストレスとどうやって付き合っていかです。

おススメはストレスのはけ口を見つけておき、そこで時々ストレスを小出しにしていくことです。小さなストレスの時点で対処しておけば、大きなストレスを抱え込まずに済みます。大きなストレスは時に暴発し、無駄な買い物などの悲しい結果を引き起こすことになります。

では、具体的にはいったいどのようなことでストレスを解消していくべきなのでしょうか。

ストレス解消の方法に答えはない

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具体的で明確な指示をお求めの方には大変申し訳ないのですが、これをやれば必ずストレスがなくなる!というものはありません。人間、何を快楽と感じるかは人それぞれだからです。

私にとってはストレス解消の有効手段に思える読書も、他の人にはストレスになるかもしれません。大切なのは自分にとって何が「楽しいこと」なのかをよく考えることです。

お風呂に入るのが好きな人は、休日にたっぷりと時間をかけて入浴するといいでしょう。寝るのが好きな人は、時間を忘れて昼間で眠るのがいいでしょう。あるいは何もしないのが一番好きという人は、家の中で心行くまでボーッとするのもいいでしょう。

自分の好きなことをしていれば、自然とストレスは小さくなっていきます。その手段は自分で見つけるしかありません。

間違ったストレス解消法は「何かに依存すること」

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上記のようにストレス解消の手段に明確な正解はありませんが、明確な不正解はあります。それは簡単に言えば「お金のかかる道楽」です。

世の中には自動車をいじることが趣味の人がいます。確かに、楽しいことかもしれません。しかし、こうした趣味はとてもお金がかかるものです。少し厳しい言い方をしてしまいますが、借金の返済がある人がやっていいような遊びじゃありません。

借金がある人は、「お金のかからない遊び」を見つけなければならないのです。厳しい話ですが、借金があるのだからしょうがないですね。

とはいえ、車遊びをどうしても我慢できない人はめったにいないでしょう。もっと問題になりやすいのはパチンコ、競馬、競輪などのギャンブル、あるいはタバコなど……簡単に言えば「依存症のあるもの」です。

ギャンブルは長い目で見れば絶対損しますし、タバコも健康と金を損なうだけでいいことなど何にもありません。

冷静に考えればやらないほうがいいことは明確なのですが、これらの物事には依存性があるため、借金を抱えてしまっているような人ははまってしまいがちです。

もしどうしてもギャンブルやタバコがやめられないという場合は、一人で抱え込まずに周囲の人に相談すべきです。場合によっては、医者に相談して治療を受けたほうがいいかもしれません。病院ではギャンブル依存症やニコチン依存症などを治療することができます。

ニコチン依存症はまだしも、ギャンブル依存症は借金だけでなく、家庭崩壊や犯罪行為などといった悲劇的な結末を招きやすいため放置すると危険です。

国際保健機構WHOの国際疾病分類ICD-10では「病的賭博」と分類されていることからもわかるように、ギャンブル依存症は世界的には「立派な病気」なのです。

ギャンブル依存症やニコチン依存症の治療にはお金がかかりますが、今後ギャンブルやタバコで使うお金の額を考えれば安いものです。依存症に苦しんでいる方は、早急に治療を受けてください。そういう方が周りにいる場合は、早急に治療を受けさせてください。

借金のストレスが限界を迎えたら債務整理を

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上記の方法をいろいろ試しても借金が減らない、生活はカツカツでもう狂いそうだ……と感じた場合には、債務整理を検討したほうがいいかもしれません。債務整理を行うと信用情報に傷はつきますが、借金を大幅に減額、もしくは0にすることができます。

ストレスにさいなまれながら借金を返済していくよりは、こっちの方がずっと健康的です。苦しい生活が続いている場合は、専門家に相談しましょう。

債務整理は立派な選択肢の一つであり、恥ずかしいことではないということを、覚えておいてください。

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