ギャンブルというのは原則、長期的に行えば胴元(主催者)が勝つように設計されています(そうでないとギャンブル自体が成り立ちません)。したがって、どんなギャンブルも基本的にやり続ければ徐々に所持金は減っていくはずです。
しかし、ギャンブルにも適切な戦術というものがあり、正しい戦術を取ればお金が増える確率を上げることは可能です。今回は世の中に存在するギャンブルで少しでも勝つ方法を考えてみたいと思います。
ギャンブルに勝ちたいならば還元率を確認しよう
ギャンブルで最も重視すべき指標は還元率です。還元率とは簡単に言えば、1回あたりの掛け金を期待値で割ったものです。例えば1回あたりの掛け金が10ドル、期待値が9ドルのギャンブルがあったとします。この場合、還元率は90%となります。
つまり、10%が胴元に取られてしまうわけです。ギャンブルは必ず胴元が利益をあげられるように設計されるため、還元率が100%以上になることは原則ありません。
しかし、還元率が100%に近いほどお金を増やせる可能性が上がるのもまた事実です。還元率60%のギャンブルと還元率90%のギャンブルがあったら、還元率90%のギャンブルを選ぶべきなのです。
日本のギャンブルの還元率
日本国内に存在する主要なギャンブルの還元率は以下のとおりです。
種類 | 還元率 |
---|---|
公営競走 (競馬・競輪・競艇・オートレース) |
約75%
|
宝くじ | 約45% |
サッカーくじ | 約50% |
パチンコ | 約85% |
この評価らもわかるように、日本のギャンブルの還元率は非常に低いです。特に宝くじやサッカーくじなどのたぐいは最悪で、還元率が50%未満のものも少なくありません。これらのギャンブルにお金をかけるのはお金をドブに捨てるのと同義なので絶対にやめましょう。
一方、公営競走やパチンコは比較的還元率はマシな方ですが、それでも90%を上回ることはなく、おまけに大金を得づらい競技となっているため、ギャンブルとしては劣悪です。
カジノの還元率
種類 | 還元率 |
---|---|
スロット | 95%前後 |
ルーレット(ヨーロピアン) | 97.29% |
バカラ | 98.64% – 98.8% |
クラップス | 99.54% – 99.986% |
ブラックジャック | 96% – 102% |
日本のギャンブルと比べると、カジノで提供されているギャンブルの還元率が非常に高いことがわかります。特に還元率が高いのはブラックジャックで、ギャンブルであるにも関わらず、例外的に還元率が100%を超えることもあります。
ただ、カジノで提供されているギャンブルは日本のギャンブルと比べて、非常に頭を使います。運だけで勝てる代物ではありません。
日本にいながらカジノで遊ぶ方法
日本にはカジノがないから、いくら還元率の高さを語られても意味が無いと思われるかもしれませんが、実は日本にいながらにしてカジノを楽しむ方法があります。それはオンラインカジノです。
オンラインカジノとは名前の通り、インターネット回線を使ってオンラインで楽しむカジノのことです。あくまでもカジノであってゲームではないため、実際にお金が動きます。勝てば利益になりますし、負ければ損失になるのです。
日本では余り馴染みがありませんが、全世界のオンラインカジノプレイヤーは8000万人を超えるとも言われています。
オンラインカジノと法律
まず、海外のオンラインカジノが認められている国で、事業者がオンラインカジノを運営すること自体は完全に合法です。問題は、日本人がオンラインカジノを遊ぶのが合法か否かということですが、これについては非常に判断が難しいところです。
2017年4月時点ではオンラインカジノで遊んだ人が賭博罪被疑事件で争った案件は国内でただひとつであり、その人は不起訴になっています。不起訴とは検察官の判断で起訴を見送ることで、当然前科もつかず、罰則を受けることもありません。
一方で争わずに略式起訴を受け入れ、10万円~20万円程度の罰金を支払った人もいます。現時点ではオンラインカジノはグレーゾーンであると言わざるをえないのが現状です。
実際にはオンラインカジノで遊んで摘発される可能性は非常に低いのですが、完全に安全というわけでもありませんので、遊ぶ場合は自己責任で行いましょう。
オンラインカジノを遊ぶ際に気をつけるべきこと
自己の責任に基づいてオンラインカジノで遊ぶ場合は、以下の様なことに気をつける必要があります。
オンラインカジノで遊んでいることを誰にも知らせない。現実の知り合いはもちろん、TwitterやFacebookなどのSNSでも一切触れるべきではありません。オンラインカジノのチャットでも発言せず、IDやユーザーネームも特定されないものを選びましょう。
オンラインカジノの選び方
オンラインカジノは前述の通りグレーゾーンですが、グレーの度合いは様々で、非常に白に近いものもあれば、限りなく黒に近いものもあります。選ぶべきは当然白に近い方です。
現在、インターネット上には2500以上のオンラインカジノサイトがあり、その中から優良なオンラインカジノを選ぶのは難しいように思えるかもしれませんが、以下のことに気をつけておけば、概ね問題ないでしょう。
運営会社のある国が経営許可を出しているか?
優良なオンラインカジノの運営会の多くは、その会社がある国の政府からライセンスを得ています。こういったサイトは政府のチェックのもとに運営が行われているため、確率操作、出金トラブルなどの可能性は格段に少なくなります。オンラインカジノを認めている国は多数ありますが、特に審査や監査が厳しく信頼性が高い国は以下のとおりです。
- イギリス
- マン島
- マルタ共和国
- カガヤン
- ジブラルタル
これらの政府から許可を得るためには、数カ月係る審査に合格する必要があります。合格した後も監査が入るので運営会社は気が抜けず、それが優良なサービスにつながっています。
オンラインカジノサイトのトップページに認可を受けている旨が記述してあるかを必ず確認しましょう。
使用ソフトは信頼できるものか?
多くのオンラインカジノは、ゲームソフトメーカーが作ったオンラインカジノ用のソフトを使ってゲームを提供しています。
ゲームソフトメーカーと一口に言ってもその数は多く、100近くあります。以下に挙げた大手のゲームソフトメーカーが作ったソフトは基本的に信頼できます。
- マイクロゲーミング
- グランドバーチャル
- プレイテック
- クリプトロジック
- ネットエント
- リアルタイムゲーミング
サポートは充実しているか?
同じゲームソフトメーカーのソフトを使っている場合、遊べるゲームの内容は同じになります。
一方、同じソフトを使っていても、運営会社によってサポート体制やその充実度は異なります。当然、選ぶべきはサポート体制が充実した運営会社です。
日本でオンラインカジノを遊ぶ場合は、必ず日本語サポートがあるところを選びましょう。会話が通じないのはトラブルのもとです。
ただ、日本語対応しているところが全て優良というわけではありません。日本語対応とは名ばかりの、機械翻訳で作ったような日本語が並んでいるところもまだまだ少なくありません。登録前にかならずサイト内の文章を確認しましょう。
判断が難しい場合は、何か質問メールを送ってみるといいでしょう。返信の日本語が不自然だったり、あるいはなかなか帰ってこなかったり、無視されたりした場合、その運営会社のオンラインカジノサイトは利用しないほうがいいでしょう。
第三者機関からの監査はあるか?
オンラインカジノを遊ぶ上で心配なのが確率操作などの不正行為です。優良なオンラインカジノサイトは、確率をいじっていないことを証明するために、第三者機関からの監査を受けています。
第三者機関からの監査を受けているから必ず優良オンラインカジノということは出来ませんが、受けていないところよりは受けているところのほうが安全なのは間違いないでしょう。
入出金方法は整っているか?
オンラインカジノは海外の企業が運営しているものなので、日本の銀行からオンラインで振り込んで日本円で賭けることは不可能です。
かつては日本で使えるクレジットカードで直接入金できることも多かったのですが、最近はクレジットカカードの運営会社がオンラインカジノへの支払いを拒否することが多くなりました。
現時点では、オンラインカジノに入出金する際には通常、オンライン決済サービスを経由する必要があります。
入金する場合は「銀行口座やクレジットカード→オンライン決済サービス→オンラインカジノ」、出金する場合は「オンラインカジノ→オンライン決死サービス→銀行口座やATM引き出し」という流れが一般的です。
オンライン決済サービスの中でも代表的なものが「ECO」「Webanq」「iwallet」の3つです。オンラインカジノによって受け付けているオンライン決済サービスは異なりますので、なるべく多くのオンライン決済サービスと提携しているオンラインカジノを選ぶようにしましょう。
日本人からの評判は良いか?
オンラインカジノのユーザーはトラブル予防のためにもオンラインカジノで遊んでいることをネット上に書くべきではないのですが、実際には気にせず書き込んでいる人たちが少なからず存在します。彼らのセキュリティ意識の低さは見習うべきではありませんが、書かれている口コミ事態は参考になることも多いです。
もちろん、インターネット上にはいわゆるステマなども多数存在しているため、何の疑いもなく信頼してしまうのは非常に危険ですが、ある程度の参考にはなります。
おすすめのオンラインカジノは?
ここからは、おすすめのオンラインカジノを幾つか紹介したいと思います。大手を中心に並べましたので、初めてオンラインカジノで遊ぶという方は、ここに掲載されているところから選ぶようにしましょう。
ベラジョンカジノ
ベラジョンカジノはマルタ共和国のライセンスを取得している、日本人にも人気のオンラインカジノです。海外ではテレビCMが配信されるほどの人気サイトであり、日本人のユーザーも数多く存在しています。
パソコンだけでなくスマートフォン(iOS)からも遊べる手軽さが人気の秘訣です。パソコン、スマートフォンともに完全に日本語対応で、様々なゲームを楽しむことが出来ます。
また、通常オンラインカジノでは1つのゲームソフトを採用することが多いのですが、ベラジョンカジノは10以上のソフトウェアを採用しています。プレイできるゲームの数は400種類以上で、たくさん遊んでも飽きがきません。
毎月豪華な特典が抽選で獲得できるイベントも開催されており、この特典が豪華なことでも知られています。日本人プレイヤー限定のキャンペーンなども定期的に開催されているため、当選確率は意外と高いです。
加えて、ベラジョンカジノには自己規制システムという珍しいシステムがあります。これは賭け過ぎを予め予防するためのシステムで、自身で入金額やプレイ時間、ログイン回数などを制限できます。熱くなりやすい方にはおすすめのシステムです。
ジャックポットシティカジノ
ジャックポットシティカジノは、マルタ共和国のライセンスを取得している、日本語対応が充実したオンラインカジノです。日本語対応が始まった時季は少し遅めなのですが、現在は他のオンラインカジノ以上に充実していると言ってもいいでしょう。
電話、メールのほかチャットにも対応しているため、気軽に相談できます。採用しているソフトウェアは業界最大手のマイクロゲーミングです。
また、日本人ユーザーを意識したイベントやプロモーションが度々開催されているのも特徴です。例えば過去にはさくらんぼ「佐藤錦」やズワイガニの足、更には壇蜜さんの写真集が当たるイベントなども開催されており、多くの日本人ユーザーを惹きつけています。
もう一つのポイントは、出金額に上限がないことです。通常、オンラインカジノは出金額に上限を定めているため、大勝ちしても細切れにしか出金できませんが、ジャックポットシティカジノならば気にせずに遊べます。高額の賭け金でプレイするスタイルの方にはありがたいサービスですね。
ゲーミングクラブカジノ
ゲーミングクラブカジノは、マルタ共和国のライセンスを取得しているオンラインカジノです。設立されたのがまだインターネットがそれほど普及していなかった1994年のことであり、オンラインカジノとしては超老舗であるといえます。一時期は日本から撤退していましたが、その後復帰し、日本語にも完全対応しています。
採用しているソフトウェアはマイクロゲーミングとエボリューションゲーミング。合計で500種類以上のゲームを遊ぶことが出来ます。
また、ゲーミングクラブカジノならではのサービスにロイヤリティポイント制度があります。これはプレイした金額に応じてポイントが溜まっていく、ポイントカードのようなものです。
ポイントを貯めるとキャッシュチップに交換することができ、キャッシュチップは現金化して出勤したりカジノの掛け金とすることが可能です。
オンラインカジノで勝つために必要な基本的な知識
オンラインカジノは高還元率ではありますが、それでも100%を超えることは通常ありません。長くやれば必ず負けます。
還元率が高いギャンブルを選んだからといって、あなたが有利になることはないのです。あくまでも不利の度合いが小さくなるだけです。このことだけは絶対に忘れないでください。
フラットベットとシステムベット
カジノでの賭け方は大きく「フラットベット」と「システムベッド」に分けることが出来ます。フラットベットとは毎回の掛け金を一定にするというもので、システムベッドは状況に応じて掛け金を帰るというものです。フラットベットは負けが大きくなりづらい反面、大勝ちも難しくなります。掛け金について考える必要はないため、実践するのは簡単です。
一方、システムベッドは大勝ちできる可能性も高くなる反面、やり方を間違えると大損してしまいます。システムベッドにもいろいろな戦術があり、代表的なものにマーチンゲール法があります。
マーチンゲール法の必勝法感と罠
マーチンゲール法とは簡単に言えば、勝負に負けたら掛け金を倍に増やし続けて再チャレンジする、と言うもので、勝つ確率が50%で勝利時の報酬が2倍になる(例えば、サイコロで偶数が出たら掛け金2倍、奇数がでたら掛け金没収)というときに成り立ちます。
具体的に表にすると以下のようになります。最初の掛け金を1ドルとします。
回数 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | 7回目 | 8回目 |
ベット数 | 1 | 2 | 4 | 8 | 16 | 32 | 64 | 128 |
合計ベット数 | 1 | 3 | 7 | 15 | 31 | 63 | 127 | 255 |
勝利時の配当(ベット数×2) | 2 | 4 | 8 | 16 | 32 | 64 | 128 | 256 |
利益(勝利時の配当-合計ベット数) | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
この表を見てもらえればわかりますが、何回目で勝ったとしても、必ず利益は1になります。
つまり、何連敗しようが、最後に勝てば必ず利益がプラスになるということです。いくら運が悪い人でも無限にやり続ければいつかは勝てるはずですので、最終的には利益を手に入れられる……というわけです。
が、この戦略には大きな落とし穴が2つあります。一つ目の落とし穴は、この戦略には無限の軍資金が必要だということです。この戦術で10連敗、20連敗、30連敗する確率は非常に低いですが、それでも0にはなりません。
連敗し続けて掛け金がなくなってしまって破産、では困るので、無限に軍資金を用意しなければならないのです。
しかし、無限に軍資金があるなんてことはありえませんし、そもそも無限に軍資金を持っているのならばギャンブルなんかしなくても一生遊んで暮らせます。仮に勝てたとしても1回の利益はたった1ドルであり、ほとんど意味がありません。
もう一つは、実際にはこのような「勝つ確率50%、勝ったら2倍、負けたら0倍」というギャンブルは通常存在しえないことです。
このギャンブルの期待値(1ドル掛けたときに帰ってくる金額の平均値)は1ドルです。つまり、長期的にやれば掛け金と帰ってくるお金は均衡するわけです。
しかし、実際のギャンブルは長期的にやれば必ず負けるように(期待値が1ドル未満になるように)設定されています。そもそもこんなギャンブル自体がありえない、というわけです。やはりギャンブルに必勝法はなく、長期的にやれば負けることについてはきちんとした自覚が必要です。
まとめ
- 日本のギャンブルは還元率が低く、手を出すべきではない
- カジノのギャンブルは還元率が高いが、日本ではオンラインカジノしか遊べない
- オンラインカジノもグレーゾーンなため、プレイは自己責任で
- オンラインカジノはサポートが充実し、ライセンスを取得しているところを選ぶ
- ギャンブルは長期的にやれば必ず負ける
オンラインカジノは楽しく、しかも高還元率ですが、リアルマネーを賭けることには代わりありません。あまりのめり込みすぎないように気をつけましょう。