借金を返済するためにバイトを掛け持ちしている方は少なくないかと思います。もちろん考え方は人それぞれですから間違いと言い切ることはできませんが、当サイトでは仕事とバイトの掛け持ちはあまりお勧めはしません。
借金を早く返したいという気持ちはよくわかるのですが、ただがむしゃらに働くのが正しいこととは言えません。少ない労力で効果的に稼いで、無理なく借金を返せるのならそれに越したことはないですよね?
今回はバイトをしないほうがいい理由と、バイトよりも無理なく稼げる方法を紹介したいと思います。
仕事とバイトを掛け持ちするメリット
先ほどバイトの掛け持ちは当サイトではお勧めしないと書きましたが、もちろんまるでメリットがないというわけではありません。バイトを掛け持ちする主なメリットは以下の2点です。
収入が増加し、経済的に楽になる
バイトを掛け持ちする一番のメリットは言うまでもなく、収入が増加することです。給料日が月1回から2回になるので、経済的に楽になります。経済的に楽になれば返済が楽になり、精神的にも楽になります。
仕事の経験やコネクションが得られる
学生やフリーターの人などは、将来に向けて経験を積むことができます。仕事を通じていろいろな人に会えば人間関係なども広まっていきますし、そこからコネクションができていくこともあります。
仕事とバイトを掛け持ちするデメリット
上記のように、バイトの掛け持ちにはいくつかメリットもあるのですが、デメリットもあります。バイトを掛け持ちする主なデメリットは以下の4点です。
収入は実は大して増えない
確かにバイトをしないよりはしたほうが収入は増えるのは事実ですが、実はバイトをしたところで大して収入が増えるわけではありません。
仮に週末に1回、1日8時間、時給1000円のバイトをした場合、1か月あたりの収入増加分は1000円×8時間×4週間=3万2000円にしかなりません。週末の貴重な休みを1日まるまるつぶしておいてこれだけの金額にしかならないというのはあまりにも悲しい話です。
もちろん、人にはない特別なお金になるスキルを持っている人は時給3000円、5000円と稼ぐことができるのかもしれませんが、そんな人はめったにいません。ほとんどの人は会社がなければただの人です。
仕事の経験やコネクションも大して得られない
確かにバイトをしていないよりはしたほうが経験が積めるのは事実ですが、正直なところバイトでできる経験などたかが知れています。学生にとってはそうした体験も有用なものかも知れませんが、すでに会社員として働いている人にとっては取るに足らないようなものばかりです。
社会人として経験を積んだり、コネクションを作ったりしたいのならば、バイトなんかに精を出すより本業に集中して取り組んだり、勉強をしたりしたほうがよっぽど有益です。
スケジュール管理が大変になる
バイトを掛け持ちしていると、スケジュール管理が厳しくなります。平日の昼間は当然本業があるのでバイトはできません。必然的にバイトをやるのは平日の夜、もしくは休日ということになりますが、ただでさえ少ない自由時間をバイトに使うと神経がすり減ります。
スケジュールの組み方を間違えて、本業に影響が出てしまっては本末転倒です。
体調管理が大変になる
上記のスケジュール管理とも関連してくるのですが、バイトを掛け持ちしていると体調を崩しやすくなります。
本業の休日は本来は仕事の疲れを癒し、明日への活力を生み出すために楽しいことをするための時間なのですが、その時間にバイトを入れていると休息が取れず、肉体的にも精神的にも疲弊していきます。
体調を崩しても時間がないので病院にも行き辛く、ますます体調不良は悪化していってしまいます。
バイトが原因で本業に影響が出て、昼間の仕事をやめるようになったとしてもバイト先は責任を取ってくれません。完全にバイトだけの生活になれば今までのように年金や保険料を職場が半分負担してくれることもなくなりますし、ますます貧しくなっていってしまいます。
そうなれば当然、借金の返済どころではなくなります。
仕事とバイトの掛け持ちよりも効率的に稼げる方法
ただ、中にはバイトの掛け持ちをしなければ借金を返済できないくらい追い詰められているという方もいるでしょう。そんな人に「バイトの掛け持ちは体調を壊すかもしれないからやめておけ」と言っても仕方がありません。
そんな方のためにここでは、バイトよりも効率的に稼げる方法をご紹介いたします。
本業の残業はバイトよりも効率的に稼げる
本業があるという方は、バイトではなく残業を増やすことをお勧めします。残業代はバイトの時給よりも高く、おまけに職場を移動する必要もないため肉体的にも楽です。残業代は以下の計算式で導き出されます。
時給は普通のビジネスマンの場合は、月給を160時間(20日×8時間)で割ることによって算出できます。たとえば、月給が32万円という場合、時給は32万円÷160時間=2000円となります。
割増率とは、時間外労働の種類によって決まる係数のことです。割増率は以下のようになっています。
労働の名称 | 労働の内容 | 割増率 |
---|---|---|
時間外労働 | いわゆる一般的な残業です。1日の労働時間が8時間を超えた場合、その労働は原則として時間外労働とみなされることになります。 | 1.25 |
60時間越えの時間外労働 | 1月につき60時間を超えて残業をした場合、その超過分については60時間越えの時間外労働とみなされることになります。 | 1.50 |
法定外休日労働 | 会社が独自に決めた休日(主に土曜日)に行った労働は、法定外休日労働にとみなされることになります。 | 1.25 |
法定内休日労働 | 労働者には最低でも週1回、もしくは月5回の休日を与えなければならないとされています。この法律で決められた休日(主に日曜日)に行った労働は、法定外休日労働とみなされることになります。 | 1.35 |
深夜の時間外労働 | 深夜(22時~翌日5時)の時間外労働は、深夜の時間外労働とみなされることになります。 | 1.50 |
60時間越えの時間外労働で深夜残業 | 60時間越えの時間外労働で深夜残業をした場合に適用されます。 | 1.75 |
計算してみよう
文字だけではちょっとわかりづらいかと思うので、実際にいくつか計算をしてみたいと思います。なお、時給は2000円であると仮定します。
例1:時間外労働を月5時間した場合=2000円×5時間×1.25=1万2500円 |
例2:時間外労働を月75時間した場合=2000円×60時間×1.25+2000円×(75時間-60時間)×1.50=19万5000円 |
例3:法定外休日労働を15時間した場合=2000円×15時間×1.25=3万7500円 |
例4:法定外休日労働を5時間、法定内休日労働を10時間した場合2000円×5時間×1.25+2000円×10時間×1.50=4万2500円 |
例5:深夜の時間外労働を15時間した場合=2000円×15時間×1.50=4万5000円 |
例6:深夜の時間外労働を80時間した場合=2000円×60時間×1.50+2000円×(80時間-60時間)×1.75=25万円 |
今後は、時間外労働をした時とバイトをした時の稼ぎの差を計算してみましょう。
2000円×15時間×1.25=3万7500円
例1-2:17時から20時までのバイト(時給1000円)を月5回した場合
1000×15時間=1万5000円
2000円×16時間×1.50=4万8000円
例2-2:日曜日にバイト(時給1000円)を月2回、16時間した場合
1000円×16時間=1万6000円
このように、いずれの例でも残業をしたほうがバイトよりも多く稼げることがわかります。もちろん、正社員として残業するのと、バイトとして働くのとでは責任に違いがありますが、最近はバイトにも正社員並みの責任を負わせるようなバイト現場も少なくありません。
そんなところで働くくらいならば、残業をしたほうがよっぽどましでしょう。もちろん、残業代が支払われていない職場ではそうも言えませんが……。
本業で残業ができないなら副業を
仕事が少ない時期だったり、自営業だったりで残業ができないという場合は、副業を始めてみてもいいでしょう。副業と聞くと特別なスキルがなければできないものであるというイメージが強いかと思いますが、中にはそうしたスキルなしでやれるものもあります。
ミステリーショッパーはただで食事ができてお金ももらえる
最近注目を集めている副業にミステリーショッパーがあります。ミステリーショッパーとは覆面調査員のことです。お客さんに紛れてお店を利用し、そのお店の接客、商品の質などを報告するというのが仕事の内容です。
ミステリーショッパーでは大体1件につき1000円程度の報酬を得ることができます。1日3件のお店を回れば、それだけで3000円の収入です。もちろん、お店を利用するのにかかった費用や交通費などの実費は別途受け取れるので安心です。
稼ぎは残業やバイトよりも少ないのですが、精神的な負担がほとんどないので楽に取り組めます。
ミステリーショッパーとして活動するためには、事前の登録が必要になります。ミステリーショッパーに登録できるサイトへのリンクをいくつか張っておきますので、気になった方はご覧になってください。
ブログライターは一般的な日本語ができれば誰でもなれる
ブログライターは、自分のブログで指定された商品やサービスなどを紹介して、そのお礼として報酬を受け取るという内容の副業です。ブログはFC2でもlivedoorでも何でも構いませんが、HTMLタグが利用できるブログを用意しておいた方がいいでしょう。
ブログライターでは1つの記事(大体300文字~500文字程度)で、100円~200円前後の報酬を手にすることができます。内容についてはそこまで厳しくチェックされないので、慣れれば1記事10分ぐらいで書くことも可能です。
仮に150円の記事を1時間で6記事書けば、時給900円になります。残業やバイトよりも稼ぎは少ないですが、やはり精神的には楽です。
ブログライターとして活動するためには、事前にブログライターサービスに登録しておく必要があります。ブログライターに登録できるサイトへのリンクをいくつか張っておきますので、気になった方はご覧になってください。
どうしても行き詰った場合は債務整理を
残業や副業を組み合わせてもなお借金の返済が苦しいという場合は、債務整理をお勧めします。無理して残業や副業をして体調を崩してしまったのでは元も子もありません。
それよりも債務整理を行って借金を減額してもらい、毎月の負担を減らしたほうがよほど効果的です。苦しいのならば、無理しないようにしてくださいね。